Chara、26年ぶりの演技に「歌っているときと芝居をしているときはあまり変わらない」
――主人公“M”を演じる阿部寛さんや、Bar 灯台の料理人・フクオ役を演じる宮藤官九郎さんとのお芝居はいかがでしたか?
Chara:阿部さんは人気の作品にたくさん出演している俳優さんですよね。世代も近いのですが、格好いいという印象がありました。友達の女優にどんな人か聞いたら、みんな「ステキでいい人だよ」って言っていたので、安心して撮影に臨みました。宮藤さんはこれまで全くお会いしたことなかったと思うのですが、彼自身ミュージシャンでもあるので、話しやすかったですね。しかも監督とか演出する人じゃないですか。そこも含めてすごく雰囲気のあるいい感じの方でした。皆さんプロだし経験も豊富な人なので、迷惑はかけられないなという思いはありましたね。こちらは新人に近いというか、本当に久しぶりの映像の現場だったので。
ディズニープラス『すべて忘れてしまうから』に出演するChara
――燃え殻さんの原作はいかがでしたか?
Chara:最初少しだけ読み始めたのですが、ドラマと全然違う内容だと感じたので、そこでいったんやめました。全部撮影が終わったあとに読んだのですが、人が発する独特な言葉に注目し、男性的な脳の感じに落とし込んだりするところが、すごくチャーミングだなと。エッセイなので読みやすい部分もあるのですが、普段なかなか気付けないようなところが、強すぎないけれど強く、悪すぎないけれど悪くみたいなサジ加減でつづられている。そこは才能だなと。あとは「燃え殻」という名前は、元キリンジの堀込泰行さんの曲からとっているんですよね。その意味でも音楽が好きなのかなと思いました。