豊川悦司、評価は「気にならなくなった」 大事なのは“誰のため”に仕事をしているか
ヒョウ公は大将軍として、戦場で多くの人の命を預かる。「ヒョウ公のために」と思わせるカリスマ性がある存在だ。
「良いリーダーって変な言い方ですが、やっぱり周囲から祭り上げられる存在だと思います。望まれてリーダーになる人。自分から『リーダーやりたい!』という人はたぶん良いリーダーになれないと思う。ヒョウ公もそうですが、彼のためになら命を捨てられる兵士がごまんといる。人気なんて狙って得られるものではないですからね。そこはとても大切な要素だと思います」。
その意味で、パート2に登場するヒョウ公と王騎という個性の違う大将軍を演じた豊川と大沢がスクリーン上で見せるツーショットは重厚感抜群だ。
「大沢くんとは何度も共演しているし、どっぷりと仕事をしたことがあるので、久々に再会して感慨深いものがありました。特に彼は身体づくりを含めて完璧に王騎将軍というキャラクターを作ってきましたし、彼がいてくれたからこそ、すごく作品に入りやすかったんです」。
若い力の躍動感とベテランの重厚感。それがあいまった『キングダム2 遥かなる大地へ』は、圧倒的だった前作のさらに上をいくようなクオリティに仕上がっている。(取材・文:磯部正和 写真:松林満美)
映画『キングダム2 遥かなる大地へ』は公開中。
※山崎賢人の「崎」は「たつさき」が正式表記
※羌カイの「カイ」は「やまいだれに鬼」が正式表記
※ヒョウ公の「ヒョウ」は「鹿にれんが」が正式表記
※エイ政の「エイ」は、「亡の下に口、その下に左から月、女、迅のつくり」が正式表記