「コミカルな有村架純と中村倫也が見たかった」――『石子と羽男』P&監督が明かすキャスティング理由
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金曜ドラマ『石子と羽男ーそんなコトで訴えます?ー』に出演する赤楚衛二 (C)TBS
第1話で依頼人として登場し、今後のキーパーソンとなる大庭蒼生役は若手実力派俳優の赤楚衛二が演じるが、新井Pは「新入社員のような初々しい役が多いけど、本人は素朴で硬派な印象で、本人の良さを出せる大庭という役はぴったりだなと思ってお願いしました」と起用についてコメント。
塚原監督は赤楚について「真摯で本当にすてきな人ですね。これだけ“天然素材”って言葉がぴったり合う人はいるのかしらと思うくらいリアクションも心が洗われて、まだそういうリアクションができるのは、素晴らしい才能だと思うし尊敬します。汚れないでいってほしいです」。
さらに、赤楚の役者としての魅力を問うと、「染まってない感じのリアクションで、ちょっと想像外の感じがくるのがよくて。どうやって生きたらそういうリアクションになるんだろうと。ご本人の素がすれてないんですよ。頭で考えて芝居するタイプじゃなくて、きっと気持ちで動いてるのかなと思います」と答え、「頭で考えたリアクションをされたらつまらない。心で芝居している感じがすごくすてきですね」と赤楚の自然体な様子を賛辞する。
金曜ドラマ『石子と羽男ーそんなコトで訴えます?ー』に出演するさだまさし (C)TBS
“石羽コンビ”が働く「潮法律事務所」の所長で弁護士の潮綿郎役は、シンガー・ソングライターであり、小説家としても活躍するさだまさしが演じる。さだが俳優として連続ドラマにレギュラー出演するのは、デビュー50周年という長い芸能生活においても今作が初になるという。
新井Pはさだのキャスティング理由を、「潮綿郎役は、意外性のある方にしたかったんです。あの年代のスペシャリスト俳優さんはたくさんいますが、遊び心を出したく、お芝居もやるけど多方面にも才能がある人がよかった」と説明し、「さださんはちょこちょこ芝居をされている印象でしたが、まさか連ドラ初めてとは知らず。初めて本人にお願いした時に、第一声に『なんで、俺?』って言われました(笑)。いろんな人に、さださんを『なんでキャスティングしたの?』とすごく聞かれますけど、私にとってはそんなに違和感はなかったんです」とエピソードを披露する。
さだの演技については、「さださんは『芝居はできないよ』とおっしゃっていましたが、めちゃくちゃ自然です」と絶賛。塚原監督も「自然で上手ですてきです」とほほ笑み、「全く勝手が違うから、ご本人がお疲れになってないといいなと。自然に現場に入られ、ニコニコされながらやってくださるので、みんな『さださんに会えてうれしい』ぐらいの勢いで現場に行っていますが、すごく緊張されていたら申し訳ない」と恐縮気味に打ち明ける。
金曜ドラマ『石子と羽男ーそんなコトで訴えます?ー』に出演するおいでやす小田 (C)TBS
そして、お笑い芸人・おいでやす小田が潮綿郎と仲が良い、「そば処 塩崎」で働く塩崎啓介役でTBSドラマ初出演を果たす。塚原監督は「小田さんは小田さん。とにかくいい意味で、小田さんの懐の深さに抱かれていますね。現場で小田さんが一言発言すると、『小田さんが言うからいい』ってなるんです。普通に俳優の方がガチガチに固めてお芝居されるよりも胸にきますね」と言い、「さださんとの掛け合いも多いですが、お2人ともアドリブに長けていて、自然にされていてすてきです」と目を細めながら話す。
1話では、カフェのコンセントで充電していたら訴えられてしまった大庭の依頼が描かれるなど、本作で取り上げるのは身近なトラブルばかり。新井Pは「10話分、どういうものを扱うかは初めになんとなく決めていて。最近、ニュースで聞くな、みたいなことに次々突っ込んでいます」と説明し、最後には「ラブも時々ありますよ!」と笑顔でアピール。新井Pと塚原監督は、有村&中村主演で身近なトラブルをどう描くのか、期待が高まる。(取材・文:高山美穂)
金曜ドラマ『石子と羽男―そんなコトで訴えます?―』は、TBS系にて7月8日より毎週金曜22時放送(初回15分拡大)。
※8日放送予定だった『石子と羽男ーそんなコトで訴えます?ー』第1話は放送日時が変更になりました。