元AKB48島田晴香さんがアイドルのセカンドキャリアを支援 一般企業に就職した元メンバーが語る「進路に迷う後輩の目標に」
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島田さんの会社は5月で創業から3年目に。そして4月には、島田さんの会社で「プログラム」を受講した元48グループのメンバーだった3人が、社会人として新たなキャリアをスタートさせた。
今年4月に株式会社W TOKYOに入社をしてセカンドキャリアをスタートさせたAさん
そのうちのひとり、Aさんも自身の将来を考えた上で48グループを卒業し、芸能界を引退した。
卒業後は「何をしたいのかは決まっていなかった」というAさんだが、島田さんの元で社会人として必要なスキルの指導を受けて、今春から株式会社W TOKYOに入社。東京ガールズコレクションのイベント企画・制作のほか、広告代理業やPR事業を展開する企業で営業職に就いたばかりだ。
現在、新しい環境で報告書作成やクライアント企業とのコミュニケーションを行うなど、慣れない業務と奮闘するなかで、アイドル時代との一番の気持ちの違いをこう語る。
「アイドル時代は『他人と異なること』が大事だと考えていました。ほかのメンバーと同じ経験をしても、違う発言やリアクションを取って目立つのが一番と。でも会社で働く今は、所属する部署の成果を達成するために、その一員として協調性や足並みをそろえることが必要です。まずは社会人として基本的なマナーを身に着けて、もう少し仕事に慣れてきてたら、自分が得意とする強みをみつけて個性を発揮していきたいです」(Aさん)。
新たな“ステージ”で1歩ずつ、進み続けるAさん。職場では自身のスキルアップなど課題もありながら、会社員としての未来を描いている。
「具体的な将来像は今も探している段階ですが、進路に迷う後輩(アイドル)の目標になれるように、外の世界でも活躍できる女性を目指しています。まだまだこれからですが、芸能界でお世話になったスタッフさんにも頑張っている姿をお見せしたいです」(Aさん)
島田さんのキャリアサポートを受けた元48グループのメンバーがこの春に入社をした株式会社W TOKYO
Aさんの最終面接を行ったという株式会社W TOKYO代表取締役社長・村上範義氏は、元アイドルの社員採用に期待を寄せている。
「彼女はプロのアーティストとして一般の学生とは違う景色を見てきました。その経験は間違いなく、社会人人生で生きてくると思います。コミュニケーション力はもちろん、精神面でのタフさ、他人への配慮、自身の立ち回り方と、同世代の若者よりも長けているかもしれません。
学歴やPCスキルなど、ほかの面でのコンプレックスはあるかもしれませんが、持ち前の精神力で乗り越えていってほしいです。東京ガールズコレクションは、さまざまなステークホルダーの方に支えられているイベントです。特に彼女は営業職なので、スポンサードしてくださってる企業の方々と向き合います。プレゼンなどの機会も増えるため、ステージで培った表現力やコミュニケーション力を生かしてほしいと期待しています」(村上氏)。