モーニング娘。’22・譜久村聖&小田さくらが語る 20年以上続くハロプロの魅力と未来
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――『真夜中にハロー!』は、人生に悩む宿泊客がハロプロメンバーのエールを受けて“次のステージ”へ進み出す物語でしたが、お2人はご自身やハロプロの“次のステージ”をどう見ていますか?
小田:これは…ハロプロリーダー・譜久村さんの前に言います(笑)。私は全体を仕切る立場ではないですけど、純粋にハロプロがとても好きで。だからこそ、自分がハロプロのために何ができるかを考えるのですが、今のメンバーに押し付けることなく、20数年分のハロプロのよさを伝えることが私の役目かなと。
進化し続けていくことこそがハロプロだと思いますが、私が今のハロプロメンバーに必要だと思うことは、なぜここまで続いてきたかを理解すること。20年前の曲を今コンサートで披露するときも「なぜこの曲が愛されているのか」を知ってほしいなって。
モーニング娘。’22リーダー・譜久村聖 写真:ヨシダヤスシ
譜久村さんのようにリーダーという立場になると押し付けにならずにってなかなか難しいと思うんです。なので私が後輩メンバーとフラットな立場で、ひそかにこそこそっと(笑)。初期から見守り続けてくれているファンの方もたくさんいますし、私たちが加入した時から出来上がっていたこの恵まれた環境が「すごくありがたいこと」だと伝えていきたいです。
――小田さんの熱い思いも受けて、譜久村さんはハロプロリーダーとして、自分たちの“次のステージ”をどう捉えていますか?
譜久村:コロナ禍になってからは、毎年冬と夏に行われてた合同コンサートの形も変わり、グループの垣根を超えたメンバーで公演を開催したり新しい試みを通して、ハロプロの可能性をたくさん見つけることができました。さくらちゃんの話にもありましたけど、20年以上の歴史があるのは中身があるからだと感じているんです。
私の根本には「憧れて加入したハロプロのステージなので楽曲を大事に歌いたい」という思いがあります。今の世の中はSNSで「バズったら勝ち」みたいな風潮や数字が大事な部分もありますけど、中身のあるグループとして認められるのが一番大切とも思っているんです。私たちを知らない方にも好きになってもらいたいというのもありますが、好きでいてくれるファンの方にもっと好きになってもらいたい気持ちが強くて。ハロプロという存在が、中身のある一生懸命なグループだと思ってもらえるようになるのが“次のステージ”だと思っています。
モーニング娘。’22・小田さくら 写真:ヨシダヤスシ
小田:実は、最近気が付いた変化があるんです。以前はテレビでパフォーマンスをすると「モー娘。っぽくない」とか「知っているモー娘。じゃない」と言わることが多かったけど、最近は「モー娘。っぽい」と言われるようになったんです。不思議に感じていたけど、顔がかわいく映るのを無視した感じとか、楽曲を伝えようとしている姿勢とかがモーニング娘。っぽさなのかなと。
私は歌割りが多く必然的にカメラに抜かれるのですが、ビジュアルのかわいさで言えば他のメンバーをもっと映した方がいいと思うこともって。でもせっかく映る時間をいただいているのであれば、私がその“モー娘。”っぽさを出していきたいと思っています。
譜久村:ハロプロらしさを作ってくれてたつんく♂さんが楽曲やパフォーマンスを通して「本来伝えたいものは何だろう?」と解読しながら届けていきたいですし、リーダーとして、後輩の子たちにもその気持ちを教えていきたいです。今年はモーニング娘。’22に新メンバーも加入する予定もありますし、何よりコロナの影響でできなかった単独ツアーなどグループでの活動を楽しみたいと思っています。(取材・文:カネコシュウヘイ 写真:ヨシダヤスシ)
ハロプロ愛あふれるモーニング娘。’22・(左から)譜久村聖、小田さくら 写真:ヨシダヤスシ
「モーニング娘。'22 CONCERT TOUR ~Never Been Better!~」は3月19日に東京・JCOMホール八王子を皮切りに6月20日の東京・日本武道館まで全国各地で開催。
ドラマ『真夜中にハロー!』は動画配信サービスdTVにて全話見逃し配信中。