ホラー大好き・野呂佳代「私も出てみたい」 女優としてホラー映画出演に意欲
夏に若者たちがキャンプへ行き、バカ騒ぎをしているさなか、ひとり、またひとりと惨殺されていく…。そんなアメリカン・ホラーの王道に、かわいいビーバーとゾンビが融合した映画『ゾンビーバー』。ゾンビと化した“コワ(怖)カワ”ビーバーが、次々に人を襲うというモフモフ・コメディ・ホラーだ。B級感あふれ出る作品かと思いきや、自他共に認めるゾンビ&スプラッター映画好きの野呂佳代が、「B級映画の枠を悠々と超えてきた」とテンション高めに語る。目を煌々と光らせる野呂に、見どころを詳しく解説してもらった。
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「とにかく私、ゾンビ・ホラー・スプラッターが大大大好きで、かたっぱしから観ています」と、好みの映画ジャンルを明かす野呂に何が好きかと聞けば、『バイオハザード』などの王道ものから『REC/レック』に代表されるヨーロッパ系戦慄ホラー、さらには『死霊のはらわた』などの草分け的作品まで幅広く網羅しており、どんどん出るタイトル、そして作品の細かい部分まで紹介する熱心な姿に舌を巻いた。数々の作品を鑑賞してきた野呂が「この作品、B級臭やばいな、と思うじゃないですか?侮ることなかれ、かなりエグイんですよ!一気に観ちゃいました」と、目を輝かせ魅力について話した。
物語は、仲良し女子大生3人組が湖畔にキャンプにやってきて、現地で彼氏らと合流するところから始まる。ホラー映画お約束の金髪美女たちによるお色気シーンありの展開ののち、1匹の凶暴なビーバーが現れる。「最初、そのビーバーを殴り殺そうとするんですけど、結局殺せていなくて。ゾンビになって人間を襲うんですよ。“ホラーあるある”の『この子から殺されるんじゃないかな~』という私の予想は大きく外れて、裏切ってくれるストーリー展開もめっちゃ面白かったです」と、ストーリーの独自性も絶賛。
中でも、襲われた人間がビーバーになる姿は必見だという。お気に入りのシーンについて、野呂は「人間の歯が全部抜けて、ビーバーの歯が生えてくるようなところを、画面いっぱいに映すんです。かなりリアルで生々しく描写されてて。普通そんなシーンは一瞬か、もしくは遠目に映して観せてくれないじゃないですか。かぶりつきで観ちゃいました!」と、貴重なシーンに大興奮。逆に、さすがB級臭も出していると感心した箇所もあったそうで、「ビーバーがとっても作りものっぽいというか(笑)。クオリティがそんなに高くないところが、逆にかわいさなのかなと受け取っています」と、主役のビーバーにすっかりハマった様子。
そんな野呂に、本作はどんなシチュエーションで観るのがお勧めかを尋ねてみた。「私はエグさを見たいので、ひとりでゆっくり楽しみたい派なんですけど、たぶん少数派ですよね(笑)。年末年始は人とわいわい集まる機会が多いじゃないですか。だから、皆で観て“きゃ~”っていう感じが合いそうですね。ジャパニーズ・ホラーは観た後怖さを引きずりますけど、この作品はいい意味で観た後何も引きずらないし、楽に観られるので盛り上がりにうってつけですよ!」。そんな野呂、「私も出てみたいです!」とホラー作品に出演の意欲を示した。いずれスクリーンで拝める日も遠くないかもしれない?(取材・文:赤山恭子)
『ゾンビーバー』は、「クランクイン!ビデオ」にて2016年1月5日まで独占先行配信中。