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『シュレック』ドリームワークス・アニメ、打開策は?

映画

 ドリームワークス・アニメーションが立ち上がった頃、ライバルといえばピクサーくらいだった。だが、この2社が大きな利益を上げるのを見て、ほかのスタジオも次々アニメに参入。20世紀フォックスは『アイス・エイジ』シリーズを大ヒットさせ、遅く参入したユニバーサルも『怪盗グルーの月泥棒』を成功させた。昨年は、ワーナー・ブラザースも『LEGO(R)ムービー』を大きく当てて、さっそく続編製作に入っている。一時はぱっとしなかったディズニーも、ピクサーのジョン・ラセターをトップに据えた後は、『アナと雪の女王』『ベイマックス』などで、再び業界のトップに躍り出た。

 2013年にも350人をレイオフしているドリームワークス・アニメーションは、昨年、大手おもちゃ会社ハスブロや、日本のソフトバンクなどに買収してもらう話し合いをもったが、実現に至っていない。カッツェンバーグは、今後、製作に当たって、ひとつひとつの作品をより深く吟味すること、1作品あたりの製作費を現在の1億4500万ドルから1億2500万ドルに下げることを語っている。だが、『怪盗グルー~』の製作費が6900万ドルであることを考えると、まだかなり高い。

 この状況を買い時と見て、新たな会社が買収を検討する可能性もある。しかし、良い買い手を惹きつけるためにも、今後の公開作の成功は重要だ。6月公開予定だった作品を延期したため、今年、ドリームワークス・アニメーションは1本しか公開予定作品がない。その1本の動向を、多くの業界関係者が興味津々に見守っている。(文:猿渡由紀)

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