【7～9月】ryuchellさん突然の訃報に衝撃

ryuchellさん
　7月6日、振付師、演出家の夏まゆみさんが亡くなった。61歳だった。夏さんは、モーニング娘。、AKB48など300組以上のアイドルや芸能人を育てたダンスプロデューサーとして知られ、1998年には、冬季長野オリンピック公式ソングの振り付けを考案、指揮した。

　タレント、モデルのryuchellさんの死去のニュースが世間に衝撃を与えたのは7月12日のことだった。のちに妻となるモデル・ぺこ（のちにpecoに改名）と「ぺこ&りゅうちぇる」としてテレビ番組でブレイク。結婚後にはpecoと長男をもうけるも離婚し、新しい家族の形を模索していた矢先のことだった。

　8月には、吉本興業の漫才コンビ・おかけんた・ゆうたのおかゆうたさんの死去が伝えられた。同じ8月には同じ吉本興業でも新喜劇のレジェンド、おばあさん役で長年新喜劇を支えた桑原和男さんが老衰のため死去。87歳だった。

　海外に目を向けると、映画「ハリー・ポッター」シリーズのアルバス・ダンブルドア役で知られるアイルランド出身の俳優マイケル・ガンボンさんが9月27日に逝去。82歳だった。

【10～12月】再び大物ミュージシャンの訃報相次ぐ

　1～3月に続き、ミュージシャンの死去が相次いだ。世間に衝撃が走ったのは、谷村新司さんの死去。フォークグループ「アリス」のメンバーとして知られ、活動休止後も軽妙なトークで活躍。加山雄三と連名で『24時間テレビ 「愛は地球を救う」』（日本テレビ系）のテーマソングとしておなじみの「サライ」を作ったことでも知られる。同じ10月には歌手・コメディアンで、晩年はタケモトピアノの「ピアノ売ってちょーだい」のCMでおなじみだった財津一郎さんの死去も伝えられた。89歳だった。

　さらにミュージシャンの訃報が続く。「ダンシング・オールナイト」などで知られるもんたよしのりさんは大動脈解離のため死去。72歳だった。ロックバンドのBUCK-TICKのボーカル・櫻井敦司さんの急逝が伝えられたのも10月。ライブ中に脳幹出血で倒れ、57歳の若さでこの世を去った。そのわずか1週間後には、世界的ロックバンド・X JAPANのベーシスト・HEATHさんが10月に55歳の若さで亡くなっていたことが分かった。

　続く11月にも、大ヒットした「愛は勝つ」などで知られ、「メッケル憩室癌」の治療中だったシンガーソングライターのKANさんが亡くなった。61歳だった。12月になり、11月26日に亡くなっていたことが伝えられたのは、元THEE MICHELLE GUN ELEPHANTのボーカル・ギターだったチバユウスケさん。今年4月に食道がんを公表し、治療に入ったばかりだった。享年55歳。

　そのほか、有名クリエイターの訃報も相次いだ。作家の伊集院静さん（享年73歳）は11月24日に死去。肝内胆管がんとの診断を受け、10月に治療のため執筆活動を休止することを明らかにしていた矢先だった。また、テレビドラマの脚本家として知られ、『早春スケッチブック』『ふぞろいの林檎たち』など話題作を次々と生み出した山田太一さんは同29日、老衰のため死去。 89歳だった。