『VIVANT』最終回まであと1ヵ月 乃木は結局何者? 薫=“峰不二子”説も 徹底考察!
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ただの医者では終わるわけがないと噂されている柚木薫(二階堂ふみ)。たしかに、ただものではないとは思っていたけれど、乃木へのハニートラップを仕掛けてきたあたりからかなり怪しくなってきた(本当に好意があるのなら申し訳ないが…)。
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そこで考えたのが、薫は『ルパン三世』の峰不二子ポジションなのでは? ということ。峰不二子は、ルパンが苦労をして手に入れた宝を最後の最後で奪い取ることもある魔性の女。そして、時には色仕掛けをするシーンも。
また、乃木の友人でCIAのサム(Martin Starr)の部屋に映画『LUPIN THE IIIRD 峰不二子の嘘』(2019年)のポスターが飾ってあったことも印象に残っている。ちなみに同作では、心臓病を抱えた息子のために5億ドルの横領をした父親が、殺し屋に追われて自爆。峰不二子は、その息子とともに逃亡することになる。
このストーリーが、どうにも薫と似ているような気がしてならないのだ。薫が世話をしているジャミーンは心臓病を患っており、彼女の父・アディエルはテロに巻き込まれて死亡。さらに、『VIVANT』の始まりは130億円のご送金事件…。偶然だというには、あまりにも出来すぎている。
やはり、薫は医者では終わらないのだろう。すべてをかっさらっていく峰不二子…までとはいかなくても、テントの一味であるとか、インターポールであるとか、何か裏の顔は持っていそうだ。
■“ハリポタ好き”だからこそ伝わる合図
「このあとホテルでスネイプ社と商談があるので」
飛行機を降りた乃木が、野崎守(阿部寛)にかけていた言葉。最初は「ふざけて言っているのかな?」と思ったが、どうやらこれは『ハリー・ポッター』好きの野崎にだからこそ伝わる合図だったようだ。
ここでわざわざ“スネイプ”を選択したのは、深いわけがあったのだろう。ちなみに、『ハリー・ポッター』に登場するキャラクター、セブルス・スネイプは、二重スパイだった。乃木は、自身が二重スパイになると野崎に宣言したのか。それとも、ほかに二重スパイが潜んでいる危険を伝えたかったのか。
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また、乃木が飛行機のなかで野崎の手を握りながら、「鶏群の一鶴、眼光紙背に徹す」と伝えていた場面もあった。これには、“あなたのような優れた人なら、行動の裏にある真意を読み取ることができるでしょう”という意味が含まれていたような気がする。次週あたりで、乃木が思う“スネイプ”とは誰のことなのかが明かされるだろうか。
ラストスパートに向けて、SNSの考察も大盛り上がりの『VIVANT』。第8話では、どんな“まさか”を用意してくれているのだろう。乃木の人生を懸けた戦いを、最後までじっくり見守っていきたい。(文:菜本かな)
日曜劇場『VIVANT』はTBS系にて毎週日曜21時放送。