<8.9は野球の日>高倉健が中日ドラゴンズの監督に! 色んな角度から楽しめる野球ムービー5選
『メジャーリーグ』 写真提供:AFLO
言わずと知れたスポーツコメディ映画の傑作にして、公開から35年経った今も野球映画の代名詞的な存在でありつづけている本作。34年間も優勝から遠ざかっている弱小球団クリーブランド・インディアンス。チームを建て直すために集められたのは、どこの球団も取らないような落ちこぼれの選手たち。儲からない弱小球団に愛想をつかした新オーナーのレイチェルは、1年の観客動員が80万人を下回れば本拠地を移転できるルールを利用して、お金になるマイアミへの移転を目論んでいた。そんなことも知らずに連敗を続ける落ちこぼれたちは、勝利を手にしてマイアミ移転を阻止できるのか。
チャーリー・シーン演じるリッキーが名曲「Wild Thing」とともにブルペンから登場するシーンは、何度見ても鳥肌もの。高校時代、チャーリー・シーンはプロからスカウトが来るほどの実力者だったそうで、投球フォームも非常に様になっている。刑務所上がりのチンピラ投手、足はめっぽう早いが打撃はさっぱりのお調子者、変化球が打てないホームランバッターなど、わかりやすい個性が光り、楽しいキャラが目白押し。そんな彼らが繰り広げるドタバタコメディ映画ではあるのだが、意外にもストーリーはマジメ。身勝手なオーナーに現場の選手が立ち向かうという王道のストーリーと、チームが一つになっていき勝ち進んでいく様は何度見ても爽快だ。
(文・稲生D)