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『真夏のシンデレラ』“夏海”森七菜は“健人”間宮祥太朗に恋するのか? 立ちはだかる「3つの壁」

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■“夏海”森七菜が乗り越えるべき3つの壁

 1つ目は、育ってきた環境の違い。健人はあまり気にしていないようにも思えるが、夏海は細かなところまで気になってしまい、一線を引いてしまっている。

 第2話で違いが顕著に表れたのが、“5万円”の重みについて。きっと夏海にとって5万円は大金なのに、健人は「それくらい」と言ってのける。さらに健人は、完成度の高いプロジェクションマッピングも、さらりと(もしかしたらずっと作っていたのかもしれないが…)披露してしまう。おそらく夏海は、ここでも「住む世界が違うなぁ」と思ってしまったはずだ。

 2つ目は、幼なじみ・牧野匠(神尾楓珠)の存在。匠はかなり最低な行動が目立っているが、一緒に過ごしてきた時間が長いからこそ、そう簡単には忘れられないと思う。

 その上、第2話では匠が夏海にキスをするシーンも。匠は、忘れられない人・長谷川佳奈(桜井ユキ)を断ち切るために、好意を寄せてくれている夏海にすがったのかもしれない。ただ、匠と普通の友達に戻るために頑張っていた夏海の気持ちを考えると、胸が苦しくなる。SNS上でも、「匠はなんでキスしたの??」「都合良すぎるって…」などの声が上がっていた。

 そして、3つ目は、他人を優先させてしまう夏海の性格。彼女は、弟の海斗(大西利空)の面倒を見たり、父・亮(山口智充)の店を仕切ったりと、いわゆる主婦のような生活をしている。どんなに楽しく遊んでいても、家族に呼び出されたら帰るし、自分のことは後回し。健人も言っていたが、夏海にはもっと自分自身を大事にしてほしい。このままでは、健人とうまくいきそうになっても、匠にすがられたら「助けなきゃ!」という使命感に駆られてしまう気がする。

 夏海は、これらの壁を乗り越えて、本当に思ってくれる相手と結ばれることができるだろうか。そして健人も、一生懸命に変わろうとする夏海を支えながら、自身も成長できる恋にしてほしい。(文:菜本かな)

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