<今日は父の日>“偉大な俳優”を父に持つ芸能人 杏・佐藤浩市・安藤サクラら親子共演エピソード
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■新田真剣佑・眞栄田郷敦(父・千葉真一さん)
現在放送中の大河ドラマ『どうする家康』(NHK総合)では、武田信玄(阿部寛)の意思を継いで武田軍を率いる武田勝頼を演じている眞栄田郷敦と、彼の兄で4月公開のハリウッド映画『聖闘士星矢 The Beginning』で主演を務めた新田真剣佑。
アクションもこなす2人の父親は、2021年8月に亡くなった日本を代表するアクションスターの千葉真一さん。1960年に俳優デビューを果たした千葉さんは、危険なアクションシーンも自ら演じることで注目を集め、1970年にはアクションがこなせる俳優やスタントマン育成のためにジャパンアクションクラブを創設。さらに1970年代に継続して出演していた格闘技をモチーフにしたアクション映画はアメリカをはじめとした海外でも公開され、国際的にはSonny Chibaの名前でも知られている。
輝かしい経歴を誇る俳優を父に持つ新田と眞栄田は、千葉さんの死からおよそ1年半後、父の誕生日にそろって結婚を報告。2人共千葉さんには生前、パートナーを紹介済みで、共に食事にも出かけていたと明かしている。
■松田龍平・松田翔太(父・松田優作さん)
主演ドラマ『0.5の男』(WOWOW)が放送中の松田龍平は、大島渚監督から直接要請され1999年公開の映画『御法度』で映画初出演にして初主演という華々しいデビューを果たしたという逸話の持ち主。また彼の弟・松田翔平は、2005年に俳優デビューし翌年放送のドラマ『花より男子』(TBS系)に出演しブレイクした。
松田兄弟の父は、1989年に40歳の若さでこの世を去った松田優作さん。優作さんは1973年に刑事ドラマ『太陽にほえろ!』(日本テレビ系)で若手刑事役に抜てきされ注目を集めると、1970年代後半からは長身を活かしたスタイリッシュなアクションで日本映画界を席巻。その後、テレビドラマ『探偵物語』(日本テレビ系)の大ヒットを経て、1989年にはリドリー・スコット監督『ブラック・レイン』でハリウッド映画に初出演した。
1989年11月、ガンによって急逝した優作さん。当時龍平は6歳だったそうで、2021年放送の『A‐Studio+』(TBS系/毎週金曜23時)の中で、父との記憶について“何となく”残っているとコメント。またカラオケでは優作さんの曲を披露することもあると明かしていた。また翔平は2021年の優作さんの三十三回忌法要の際に、優作さんを偲ぶコメントをインスタグラムに投稿している。
■柄本佑・柄本時生(父・柄本明)
2024年放送予定の大河ドラマ『光る君へ』(NHK総合)で藤原道長を演じることが決定している柄本佑。高校在学中にオーディションを受けて黒木和雄監督の映画『美しい夏キリシマ』で主演デビューを果たした。彼の弟・柄本時生は、佑が受けられなかったオーディションを受けに行ったことから俳優デビューを決め、以降は映画、ドラマ、舞台など幅広いフィールドで活躍する人気俳優へと成長している。
兄弟で演劇ユニットを結成している佑・時生兄弟の父は、1976年に旗揚げされた「劇団東京乾電池」で座長を務めている柄本明。舞台公演と並行して映像作品に出演し、時にはバラエティ番組で時事コントを披露するなど、多岐(き)にわたる活動を展開。98年公開の主演映画『カンゾー先生』では数々の映画賞を受賞するなど日本の映画やテレビドラマ、演劇界になくてはならない存在として認知されている。
佑・時生は父・明との共演について、2019年公開の映画の舞台あいさつの中で語っている。兄・佑が語ったのは、父が演じた役柄の青年期を演じたウェブドラマ『プラットホーム』でのエピソード。佑ふんする青年期のキャラクターが、明演じる60歳になった自分に語りかけるという幻想的なシーンの撮影では、長ゼリフを話す佑の前で、明が身体をよじらせて笑っていたという。佑はこの時の父について「嫌な奴だなと思いましたね」と言い放っていた。
一方の時生は、ドラマで親子役を演じた際のことを振り返った。撮影中は明が監督と違う指示を出してくることに困ったそうで、「監督が言ってくる言葉より、うちのおやじが言ってくる言葉のほうが怖い」と笑いを交えつつ親子共演を語った。
引用:「安藤サクラ」ツイッター(@sakura_ando)