『罠の戦争』草なぎ剛、権力者に怒り爆発! “シビれるセリフ”一挙紹介
■ 「力が欲しいんです。俺も大きな権力に抗えるだけの力を」
ドラマ『罠の戦争』第4話より (C)カンテレ
犬飼を失脚させ、自ら次の選挙で立候補する決意を固めた鷲津。第4話では、息子の事件の真相に迫るため、今度は犬飼の後援会の会長・鰐淵(六平直政)に接近する。鰐淵は当初、犬飼の地盤を継ぐのは犬飼の息子・俊介(玉城裕規)であるとかたくなに主張し、一度は鷲津を拒絶する。しかしその後、犬飼親子から鷲津についてうそを吹き込まれていたことが分かり、わだかまりは解消することに。
鷲津は、息子・泰生の事件に隠された真実を明らかにする決意を明かし、「力が欲しいんです。俺も大きな権力に抗えるだけの力を」と真っ直ぐな目で鰐淵に訴えかける。鷲津の言葉に心をつかまれた鰐淵は、選挙サポートすることを鷲津に約束するのだった。
■ 「本当はずるくて、弱くて、かっこ悪い大人なのに…。だからこそ息子に誇れる人間になりたい」
ドラマ『罠の戦争』第5話より (C)カンテレ
第5話では鷲津の選挙戦がいよいよ開始。党内の派閥争いに巻き込まれ、総理の息のかかった対立候補を相手に、鷲津は苦しい戦いを強いられることに。選挙戦も終盤、鷲津は鴨居ゆう子大臣(片平なぎさ)が応援に駆けつける中で最後の演説に臨む。
本来は「地域経済の復興、再開発」をアピールする予定だったが、鷲津は「私はずるい大人でした。秘書という仕事をする中で正しいことばかりしてきたとは到底言えません」と話し始めると、かつてルール違反をする若者たちを注意したとき、息子が「かっこいい」とほめてくれたことを回想。「本当はずるくて、弱くて、かっこ悪い大人なのに…。だからこそ息子に誇れる人間になりたい。強い者にも向かって行ける、正しい道を突き進もうとする代議士に私はなりたい」「大きな力に潰されそうになっても、声を上げ、知恵で乗り切る、弱くても強い代議士に私はなりたい」と、自分をさらけ出す魂の演説を披露。鬼気迫る演説の介もあってか、鷲津は当選し、国会議員として永田町に乗り込むことになる。
■「全部自分の思い通りにしたいくせに何が贖罪だよ! ふざけるな!」
ドラマ『罠の戦争』第7話より (C)カンテレ
第7話では、泰生を突き落とした真犯人が判明する。それは、今まで鷲津と妻・可南子のことを気にかけていた鴨居大臣の実の息子だった。鴨井は、息子を守りたい一心で暴力事件の隠ぺいに動いたこと、被害者が鷲津の息子だと知り、贖(しょく)罪の意味を込めて鷲津夫婦に接近したことを目に涙を浮かべながら明かす。
しかし、鷲津は鴨居の本心を見抜いていた。「贖罪? そんなのうそだ。息子を守りたい? それもうそ」「あなたが守りたいのは総理を目指す自分だけ。自分が一番かわいい。だから傷一つつけたくない。だから息子の罪を隠した」「全部自分の思い通りにしたいくせに何が贖罪だよ! ふざけるな!」と畳み掛けるのだった。
一方、鷲津に全て見透かされていたと分かった後、片平演じる鴨井の開き直りの態度も印象的。「だって、ほかに女性総理になれる人間いる?」と鷲津に問いかける鴨井は、社会から見捨てられた女性や弱者に救いの手を差し伸べるためには、女性の自分が男性社会の永田町でトップに立たなければならない、という使命感を持っていることが明かされる。弱者を助けるためにこそ権力を欲している、という動機は実は鷲津と重なるところもあり、実は2人がコインの裏表の関係にあるということが判明。複雑な余韻を残す回だった。