原菜乃華や鈴鹿央士、丹生明里 2022年に声優デビューしたZ世代俳優・女優たち
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■『カメの甲羅はあばら骨』 フラミンゴ塚フラ美役・上國料萌衣(アンジュルム)
上國料萌衣(アンジュルム)
動物たちの体のしくみを人間の体を変形させて伝える動物図鑑『カメの甲羅はあばら骨』が劇場アニメ化。10月28日より公開中の本作で、フラミンゴ人間のフラ美役を担当するのは、アイドルグループ・アンジェルムの上國料萌衣。恵まれた足を武器に読者モデルとして活動するフラ美を初挑戦とは思えないほど堂々とした芝居で演じていて、高飛車な性格のフラ美らしさの表現にもつながっていると感じる。
カメ田カメ郎は、さえない学園生活を送るごく普通の高校2年生。ある日、親友のカエル川エル隆が人助けをしたニュースが瞬く間に拡散し、生徒会長を目指す学園のスーパースター、ライオン寺ライ王たち上位グループの目に留まる。突然彼らの仲間入りをしたカエル川、そして、嫉妬と劣等感に苛まれるカメ田。2人の友情の行方は果たして…。
■劇場版『DEEMO サクラノオト あなたの奏でた音が、今も響く』 仮面の少女役・丹生明里(日向坂46)
丹生明里(日向坂46)
人気ゲームが原作の劇場版アニメで、物語の重要なポジションを担う仮面の少女役を務めたのは、丹生明里。アイドルグループ・日向坂46として活躍する彼女にとって長編アニメでの声の芝居は初めてのことだったが、共演した声優の竹達彩奈が絶賛するほどの表現力で魅せた。今年1月にはブログで、2022年の目標として「声優さんのお仕事をする」と夢を挙げていた彼女が、この経験を今後どう生かしていくのかにも注目だ。
本作は、ゲーム「DEEMO」が原作。ピアノの旋律と幻想的な世界観の謎めいたストーリーが支持を受けている。
空から落ちてきた1人の幼い女の子は、記憶を失くしていたが、黒の紳士が「Deemo」ということはなぜか知っていた。Deemoがピアノを弾くと、少女は「アリス」という自分の名前を思い出す。ピアノの音色で成長する木が天窓まで届けば元の世界に帰れるのではと考えたアリスは、城に隠された楽譜集めを始める。過去・現在・未来に大きな波紋を広げる音色が、次第にアリスの記憶の扉を開いて…。
■過去に長編アニメで声優を務めたZ世代も活躍!
(左から)飯豊まりえ 、杉咲花 、福本莉子
ここまで紹介した、2022年デビュー組のほか、『夏へのトンネル、さよならの出口』で花城あんず役を担当した飯豊まりえや、『カメの甲羅はあばら骨』のカメ田カメ郎役の清水尋也、10月公開の映画『ぼくらのよあけ』で沢渡悠真役を演じた杉咲花、11月25日公開の『劇場版 転生したらスライムだった件 紅蓮の絆編』でトワ役を担当する福本莉子なども、声優初挑戦ではないものの、その芝居と声で作品を彩っている。
ドラマや映画にとどまらず、声優業などさまざまな形で“演じ”活躍しているZ世代の俳優・アイドルたち。彼らがこれからエンタメ業界にどんな影響をもたらしていくのか。新しい才能がエンタメ作品を昇華させる瞬間が、今から楽しみだ。(文:M.TOKU)