金ロー『おおかみこどもの雨と雪』今夜放送 桝太一アナ、細田作品の魅力を熱弁
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スタジオ地図のアニメ映画『竜とそばかすの姫』の7月16日公開を記念し、『金曜ロードショー』(日本テレビ系/毎週金曜21時)では今夜7月2日からから3週連続で細田守監督作品が放送される。そこで、最新作も含め細田作品に3作出演している桝太一アナウンサーが、それぞれの見どころを紹介する。
【写真】狼と人間の間に生まれた雨と雪 『おおかみこどもの雨と雪』場面写真
桝アナは、『おおかみこどもの雨と雪』『バケモノの子』、そして最新作『竜とそばかすの姫』にも出演している。細田監督へのインタビューやスタジオ地図の現場取材も何度も行っており、思い入れの強さは随一。そんな桝アナが見どころを語る。
今夜放送の『おおかみこどもの雨と雪』では「自然の美しさ・壮大さだと思います」と桝アナ。「自然の描写は特に細田監督のこだわりで、エフェクト等の撮影処理を使わず、絵で描いたままの背景を使っているそうです。自然の壮大さが伝わってくるからこそ、その中で強く生きる母と子の姿がより強調されるのではないかと思います」と話す。
さらに「母親である花が成長する姿も大好きです。母親というと、優しくてすべてを包み込むような存在に描かれがちですが、実際には未熟で不器用な1人の人間であってもいいと思うのです。花は、決して完璧な母親ではありません。それでも、懸命に母であろうとして、子どもたちと一緒に成長していく。その健気さが、胸に刺さります」としている。
桝アナはまた、アフレコでの細田監督の印象も明かす。「台本に原稿が書かれていたのに、『桝さんの感性で自由に変えちゃってくださいね』と言われたことが強く記憶に残っています。どんな言葉でどう表現するかは“本職の方の感性を信じます”とのことでした」と振り返った。
7月9日放送の『バケモノの子』は、九太が渋天街に迷い込むシーンについて熱弁。「直前に描かれている渋谷の街並みがあまりにもリアルで、だからこそ現実とファンタジーが交差していく感覚が、自然に伝わってきます」と語る。アクションシーンについては、「特に、熊徹が全力で猪王山とぶつかるシーンは、見ているこちらも体がブワッと浮き上がるような感覚になります」とコメント。
7月16日放送『サマーウォーズ』については「当時そこで描かれていた世界と、今実際に私たちが生きている現実の世界とを、ぜひ比べてみて欲しいです。何が違い、何が同じなのか」と呼びかけ、「公開当時は、まだバーチャル空間の方を『遠い世界』と感じていたはずなのですが、コロナ禍の今、もしかすると、故郷に帰り親戚一同集まってワイワイ食卓を囲むシーンの方が、『遠い世界』と感じてしまうかも知れません」と語った。
アニメ映画『おおかみこどもの雨と雪』は7月2日21時、『バケモノの子』は同9日21時、『サマーウォーズ』は同16日21時、日本テレビ系『金曜ロードショー』にて放送。