女優の芳根京子が2日、都内で行われた主演映画『Arc アーク』完成報告会に、共演の寺島しのぶ、岡田将生、清水くるみ、風吹ジュン、小林薫、石川慶監督とともに出席。芳根と久々の共演だったという岡田は、「クランクインのシーンがキスシーンだったんですよね」と明かし、「急にキスシーンだったので緊張しました（笑）」と振り返った。

　SF作家ケン・リュウの傑作短編小説『円弧（アーク）』を映画化する本作。世界で初めて不老不死の技術を受け、30歳の姿のまま永遠の人生を生きていく女性・リナを芳根が演じる。

　永遠の命を得たヒロインとして17歳から100歳以上までを演じる芳根。役作りについて「本当にひとりでは作れなかった役だと思っています。石川監督ともたくさんお話をさせていただいたんですけど、現場に行って考えましょう、と。現場で見たこと触れたこと、感じたことを形にしていくという作戦」と明かし、「本当に石川監督とは二人三脚でがっちり足を結ばれて、一緒に同じ歩幅で進んでいくように、色々な感情を共有しながら相談しながらリナという女性を作っていきました」と語った。

　また芳根とは久しぶりの共演だったという岡田は「クランクインのシーンがキスシーンだったんですよね。すごく久々にお会いして急にキスシーンだったので緊張しました（笑）」と回顧。続けて「お互いの俳優としての信頼関係は不安がなかったんですけど、役柄同士ではその時が初めてだったので、石川監督と3人で段取りというものを1時間2時間、密に3人でやっていく中で、芳根さん演じるリナと僕が演じる天音の関係性が深く理解できるようになってきて、ああいうシーンになったのかな」と振り返った。

　一方、芳根は「天音役が岡田さんになるかもしれません、と言われた時に『“かも”なんてやめてください、決めて下さい！』ってお願いしたくらい、一度ご一緒したことがある岡田さんと聞いた時に心の底からホッとして」と告白。「すごく緊張してクランクインしたけど、岡田さんとご一緒のシーンは心がポカポカするような気持ちで、うれしかったです。“癒やしのまーさん”でした」とはにかんだ。

　映画『Arc アーク』は6月25日より全国公開。