安田顕×山田裕貴『ハザードランプ』第2弾キャスト発表 松本若菜ら福井の撮影を振り返る
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追加キャスト8名のコメント全文は以下の通り。
■松本若菜
念願の榊組、そして安田顕さん。二つ返事でオファーを受けさせて頂きました。脚本を読み進めていく中で、このハザードランプの世界から立ち去ってしまいたいような、ずっと居座っていたいような不思議な感覚に陥りました。私にはない世界観にいる人物たちの中に上手く入っていけるのか戸惑っている反面、頭の中では既に芝居をしている自分がいたりもしました。
撮影は、寒い時期の福井県でした。天気に恵まれない日が続きましたが、晴れが必要とされるシーンでは、数時間晴れ間がのぞき、さらに雪が降るという奇跡的なことが起こりました。撮影監督が信頼している早坂さんですので、そのシーンはきっと神秘的で素敵な映像になっていることと思います。映画を観終わった後は、心にドーンと追突される感覚になるかもしれません。
クランクアップしてから何ヶ月も経った今でも、私の脳裏に音楽と映像とセリフが繰り返し流れているように、数日間は映像がビッシリと焼き付き、セリフが木霊し、そしてとある音楽が耳から離れなくなることでしょう。忘れられない映画になってもらえたら嬉しいです。
■中村中
『ハザードランプ』は「取り返したい」人たちの物語だと私は感じました。10年程前、ミュージシャンの友人が、ほんの少し目を離していた隙に愛用している楽器を盗まれました。未だ楽器は発見されず、友人はずっと気にかけていて、怒りと悲しみで疲れ果てています。その喪失感は一生癒えないかも知れません。脚本を読みながら、そんなことを思い出していました。
撮影は主に夜でした。暗くて全貌の見えない若狭湾の波の音に、知らない街を訪れる肩身の狭さと、このまま帰りたくない心細さを煽られながら、私も取り返したいものがある人間を演じました。取り返したい人、取り戻したい時間がある人に観て欲しいです。
■阿部純子
オーディションを受けた時から、撮影が終わるまで、ずっと悩み続けた役でした。安田顕さん、山田裕貴さん、監督に、「ここまで来られるか!」と試され続けた現場でした。「ただ自分にできることをするだけだ!」と自らに言い聞かせて、がむしゃらにやりました。ちゃんと映像の中で生きていたら、いいな。みなさんにご覧頂ける日を、私も、ドキドキしながら一緒に待っていようと思います。
■大和田伸也
出演依頼があった時、私の故郷が舞台だと聞き、ぜひ参加しようと思いました。以前、私が故郷福井県を舞台に映画を撮った時、いわゆる嶺北が中心でした。今回は嶺南が中心だと聞いて、これまた、福井県のふるさと大使、敦賀市の観光特使の私としては、嬉しい作品になりました。撮影は、榊監督を中心に、とても熱く才能溢れる現場でした。
■津田寛治
榊英雄監督が、僕の故郷である福井で映画を撮ると聞いて何とか参加したいなあと思っていたらお声をかけて頂きました。僕の役どころは、主人公が働いている代行屋サービスを利用する酔っぱらったお客さんなんですが、もう一人酔っぱらったお客さんが…。なんと、福井の超巨星、大和田伸也さんです。もう、二人してアドリブの福井弁を喋りまくったので、乞うご期待!
■六平直政
榊監督とは映画やドラマでご一緒していて旧知の仲なので是非出演したいと思いました。脚本も読んで金田明夫さんと同級生で同じ野球部の友人役でしたので是非明夫ちゃんと芝居をしたいと思いました。撮影は監督が厳しくて中途半端なエネルギーの放出では許してくれず、最後は必死にやりました(笑)。お客様には是非観て頂いて率直な感想を言って頂きたいと思います。
■金田明夫
夜を徹しての撮影、普段なら床に⼊る時間に撮影真っ只中、みんなで集団夜更かし! そして、人生で初めて深夜1時に夕飯休憩を経験。楽しんでいたのは私だけか? 撮影終了後、宿に戻り朝風呂を堪能。風呂に浸かりながら、この映画面白くなる!と、実感。ああ、楽しかった!
■石倉三郎
え?! このコロナ状況下で撮影できるのか?! と。しかしロケ先様が快く受けてくださり、(よぅし! こうゆう時こそ我等の出番!)ワクワクしましたね。プロデューサーもエライ!! まあ一体に人間という生き物は難しい。只々平淡、平凡に生きることは。どんな人間にもドラマがあり、そこから派生する事項でまさかの結末に。現場は本当にどこからくるかわからないコロナを非常に要心しながら、監督、スタッフ、キャスト…頑張りましたな。面白い作品です! 何卒ご高覧の程、お願い申し上げます。