スコット・イーストウッド、ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ、オーランド・ブルームらが出演する映画『アウトポスト』より、米国陸軍史上最大の悪夢と言われたアフガニスタンでのタリバン兵との激戦で、逃げ場のない、360度全方位からの総攻撃が続く予告編が、ポスタービジュアルと共に解禁された。

【動画】逃げ場のない、360度全方位からの総攻撃　映画『アウトポスト』予告編

　本作は、2009年、アフガニスタンの山奥に設置された米軍の前哨基地がタリバンの戦闘員300人以上から襲撃された「カムデシュの戦い」での知られざる実話を、生々しい人間模様とひりつくようなアクションで描くミリタリー・アクション。

　アフガニスタン北東部に位置するキーティング前哨基地。米軍の補給経路を維持するための重要拠点とされていたが、派遣されてきたロメシャ2等軍曹ら兵士たちは、その地をひと目見て驚がくする。そこには基地として致命的な欠陥が存在していたのだ。四方を険しい山に囲まれた谷底に位置しており、敵に包囲されれば格好の的となる。つまり、防御面からすると圧倒的にもろいのだ。いつタリバン兵の銃弾が撃ち込まれてもおかしくはない。

　案の定、日々襲いくる攻撃の中、誰かが命を落としてゆく。「もし圧倒的多数の敵に囲まれたら…」。彼らの日常は文字通り死と隣り合わせだった。そしてその日、ついに恐れていたタリバン兵の総攻撃が開始された。それは後に「カムデシュの戦い」と呼ばれる、アフガニスタン紛争で最も過酷な激戦の幕開けだった。

　予告編では、至る所から銃弾が降り注ぎ、爆破音がやまず、逃げ場などどこにもないアウトポスト＝前哨基地で、圧倒的な数のタリバン兵による猛攻撃に死にもの狂いで立ち向かう米軍兵の姿が描かれ、見る側にも息つく暇を与えない臨場感あふれる映像となっている。周囲を山に囲まれ、攻撃されやすい場所にある前哨基地は常に攻撃を受ける日々だったが、ようやく撤退が決まり兵士たちが喜ぶのもつかの間、それを知ったタリバン兵たちの苛烈な総攻撃が始まる。

　ポスタービジュアルも、スコット・イーストウッド、ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ、そして、オーランド・ブルームら出演陣の鬼気迫る表情とともに、「生き抜くこと。それだけが正義―。」のキャッチコピーが、米国陸軍史上最大の悪夢と言われた激戦のすさまじさを物語っている。

　映画『アウトポスト』は、3月12日より全国公開。