ベン・ウィショーが怪演『どん底作家の人生に幸あれ!』 主演デヴ・パテルとの演技合戦を収めた本編映像
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イギリスの文豪ディケンズの傑作小説を映画化したデヴ・パテル主演作『どん底作家の人生に幸あれ!』より、本編映像が解禁。主演のデヴと、主人公を追い詰める謎めいた男にふんしたベン・ウィショーが、白熱の演技合戦を繰り広げる場面を収めている。
【動画】デヴ・パテルVSベン・ウィショー、白熱の演技合戦! 『どん底作家の人生に幸あれ!』本編映像
本作は、イギリスの文豪ディケンズの自伝的小説『デイヴィッド・コパフィールド』を、『スターリンの葬送狂騒曲』(2017)の鬼才アーマンド・イアヌッチ監督が映画化。これまで実に6度も映像化されているイギリスの国民的作品を、原作の持つユーモラスな魅力に新たな光を当て、笑って泣けるエンターテインメント作品に仕上げた。
主人公デイヴィッドを演じたのは、映画『LION/ライオン ~25年目のただいま~』(2016)でアカデミー賞助演男優賞にノミネートされたデヴ・パテル。伯母役には、『フィクサー』(2007)でアカデミー賞助演女優賞を受賞したティルダ・スウィントン。そのほかヒュー・ローリー、ベン・ウィショー、ピーター・キャパルディ、ベネディクト・ウォンなど国際色豊かなキャストが集結した。
デイヴィッドは少年の頃、周囲の“変わり者”たちのことを書き留めては、空想して遊んでいた。優しい母と家政婦の3人で幸せに暮らしていたが、暴力的な継父の登場によって人生が一変。都会の工場へ売り飛ばされ、強制労働させられるハメに。しかも里親は、借金まみれの老紳士だった。
歳月が過ぎ、ドン底の中で逞しく成長した彼は、母の死をきっかけに工場から脱走。そしてたった一人の肉親である裕福な伯母の助けを受け、上流階級の名門校に通い始め、今まで体験した“作り話”を同級生に披露して人気者になる。さらに、令嬢ドーラと恋に落ち、卒業後に法律事務所で働き始めた彼は、順風満帆な人生を手に入れたかに見えた。だが、デイヴィッドの過去を知る者たちによって、ドン底に再び引き戻されようとして…。
本作の登場人物の中でも特に強烈なインパクトを持つ、デイヴィッドに爬虫類のように付きまとう奇妙な世話係ユライア・ヒープを怪演したのが、『007』シリーズのQ役でも知られるベン・ウィショー。今回解禁されたのは、ベン演じるユライアが、デイヴィッド(デヴ)を無理やり自宅に誘い、お茶を飲みながら自分の味方にしようと画策する姿を収めた本編シーン映像。自分のことを「ユライアと呼んで下さい」と妙な親しさを見せながら、デイヴィッドの過去の秘密をチラつかせ、自分が希望するウィックフィールドの元で働けるよう迫っていく。
映像でユライアは、デイヴィッドからユライアと呼ばれただけで「腹の底までシビれます」と派手に喜び、デイヴィッドが貧しかったころの下宿先主人であるミコーバーとの会話を目撃し、瓶詰め工場で働いていた過去を知っていることを遠まわしにチラつかせ、不気味な声色で口利きを迫る。それを受けるデイヴィッドも、名門校での紳士としての生活を守るため、不遇な生い立ちを隠すようになった複雑な思いを垣間見せる。
作品ごとにカメレオンのようにイメージを変えて役を演じ切るベンと、これまで英国アカデミー賞助演男優賞など多数の映画賞を受賞し、さらに映画『ホテル・ムンバイ』(2018)では製作総指揮も務めるなど幅広く活躍するデヴ。同場面は、そんな実力派の2人が白熱の演技合戦を繰り広げる、見応えあるシーンとなっている。
映画『どん底作家の人生に幸あれ!』は1月22日より全国順次公開。