綾野剛主演『ホムンクルス』 成田凌、内野聖陽らメインキャスト発表 特報映像も解禁
俳優の綾野剛が主演を務める映画『ホムンクルス』より、メインキャストとして、成田凌、内野聖陽、岸井ゆきの、石井杏奈が出演することが発表された。併せて、特報映像も解禁された。
【動画】「実験期間は7日間」第六感が芽生えたり、記憶が戻ったり『ホムンクルス』特報映像
本作は、山本英夫による伝説的カルト漫画の映画化。記憶も社会的地位もなくしたホームレスの主人公(綾野)が、頭蓋骨に穴を開ける実験「トレパネーション」を受け、左目に人間の心のゆがみが異形となって見えるようになるという衝撃のストーリーを描く。監督は、『呪怨』シリーズや『犬鳴村』など国内外で活躍する清水崇。
今回発表されたのは、主人公をとりまくメインキャスト。成田は主人公にトレパネーションを薦める謎めいた医学生・伊藤学役。岸井は“謎の女”役、石井は主人公に関わっていく女子高校生役を務める。そして内野は、主人公に意外な深層心理を見られてしまうヤクザの組長役。このキャスト陣に清水監督は「旬な熱量と存在感、センスと実力…において、この俳優陣がベストだと思っています」と語っている。
一流ホテルとホームレスが溢れる公園の狭間で車上生活を送る名越進(綾野)の前に、ある日突然、医学生・伊藤学が現れる。そして伊藤に薦められ、名越は期限7日間、報酬70万円を条件に、第六感が芽生えるという頭蓋骨に穴を開けるトレパネーション手術を受けることになる。術後、名越が右目を瞑って左目で見ると、人間が異様な形に見えるように。その現象は、「他人の深層心理が、視覚化されて見えている」と言う伊藤。そして彼は、その異形をホムンクルスと名付けた。果たして名越が見てしまったものは真実なのか。それとも脳が作り出した虚像の世界なのか。その先に待っている衝撃の結末とは…。
特報映像は、名越(綾野)が、伊藤から「記憶ないんですよね?」と語りかけられる場面からスタート。続いて、名越がトレパネーション手術を受ける衝撃的な場面や、「おまえの目的は何だ」と聞く名越に「生きる理由をあげますよ」と伊藤が語るシーン、そして期限7日の覚醒体験に挑む名越の姿などが、スタイリッシュかつスピード感あふれる映像で展開。原作の世界観を最大限に引き出した映像となっている。
伊藤役の成田は、自身が演じる役柄について「僕自身抱えたことのないトラウマがあり、冷静であるが故の起伏の激しさがある、常に矛盾と戦い生きている人です」と説明し、「僕は普通に生きたいですが、本作は人間というものを、思い出させてくれるような、とても興味深い作品だと思います」とコメント。
謎の女役の岸井は「私が演じる役は、名越との出会いをきっかけに自分の過去と向き合うことになるのですが、多くは語らない曖昧な記憶との戦いを、短いシーンでどう表現するか悩みました」。女子高校生役の石井は「現実の世界とホムンクルスの世界との演じ分けが少し大変でした。多感な時期ならではの隠れた我慢や発散に共感し肯定しながら、自分の過去を思い出しつつ作りました」と、それぞれ演技で苦労した点を明かした。
ヤクザの組長役の内野は、本作について「『人はそれぞれの心に化け物を持っている』という視点がとても面白い」と評し、「私の役は、組長といういかついキャラですが、その深層心理には意外なものを持っています。そこに惹かれました」と語っている。
映画『ホムンクルス』は2021年4月2日より全国公開。
<コメント全文>
■成田凌(伊藤学役)
僕が演じた派手で臆病な伊藤という人間は、僕自身抱えたことのないトラウマがあり、冷静であるが故の起伏の激しさがある、常に矛盾と戦い生きている人です。
僕は普通に生きたいですが、本作は人間というものを、思い出させてくれるような、とても興味深い作品だと思います。
■岸井ゆきの(謎の女役)
今回の現場では、チームのみんなが集まってその場面を共有し、整理しながらひとつひとつのシーンを作っていく現場だったので、毎回少しのずれもしっかり相談することができ、素直に役に挑めました。
私が演じる役は、名越との出会いをきっかけに自分の過去と向き合うことになるのですが、多くは語らない曖昧な記憶との戦いを、短いシーンでどう表現するか悩みました。
もし自分に脳内覚醒・第六感が芽生えたら、もうこの世にはいない祖母や祖父ともう一度話せたらいいなあと思いますが、オバケが見えるのは御免なのでこのままでいい、のか。。。むずかしいところです。
■石井杏奈(女子高校生役)
監督は、優しく寄り添ってくださり、細かい目の動きや手の動きも演じながら一緒に考え、演出していただきました。現実の世界とホムンクルスの世界との演じ分けが少し大変でした。多感な時期ならではの隠れた我慢や発散に共感し肯定しながら、自分の過去を思い出しつつ作りました。
もし自分に脳内覚醒・第六感が芽生えたら、毎日癒しを貰っている愛犬のうちに秘めた想いやコンプレックスを見てみたいです。
■内野聖陽(ヤクザの組長役)
「人はそれぞれの心に化け物を持っている」という視点がとても面白い。私の役は、組長といういかついキャラですが、その深層心理には意外なものを持っています。そこに惹かれました。
「呪怨」の清水崇監督が作られるのですから、これはゾッとするようなリアリティーのある映像世界になるに違いないと、ワクワクする思いで参加させて頂きました。もし自分にホムンクルスが見えるようになったら、人生毎日が楽しすぎて刺激が強すぎますよねぇ。