無限に続く同じ姿かたちの家々 抜け出せない!&赤ん坊の“強制育児”スタート 『ビバリウム』予告
俳優のジェシー・アイゼンバーグと女優のイモージェン・プーツが出演するスリラー映画『ビバリウム』が、2021年3月12日より公開されることが決定。予告とビジュアルが解禁された。
【動画】ようこそ、“悪夢”のマイホームへ『ビバリウム』予告編
本作は、新居を探す若いカップルが、不動産屋に紹介された住宅地から抜け出せなくなり次第に精神を崩壊させていくラビリンス・スリラー。住宅地から出られなくなったうえに、誰の子かわからない赤ん坊を育てることになってしまうカップルを演じるのは、映画『ソ-シャル・ネットワーク』のジェシーと『グリーンルーム』のイモージェン。イモージェンは本作での“母なる狂気”をにじませた演技が評価され、第52回シッチェス・カタロニア国際映画祭にて最優秀女優賞を受賞した。
監督は、ある女が次第にキツネに魅了される短編ホラー『FOXES(未)』や、初長編作品『WITHOUT NAME(未)』で注目を集めた、上品な映像と容赦ない展開を生み出す新鋭ロルカン・フィネガン。第72回カンヌ国際映画祭にて、新しいクリエイター発掘を奨励し、フランスでの長編映画配給のサポートを受けられるギャン・ファンデーション賞を受賞した。
予告は、夢のマイホームを探す一組のカップル、トム(ジェシー)とジェマ(イモージェン)が気になる家を見つけ、不動産業者のマーティンに案内され早速見学する場面からスタート。タイプライターの音で刻まれる「お住まい探しは慎重に。」の文字通り、この選択は悪夢の始まりだった。
トムとジェマが連れて行かれた“Yonder(ヨンダー)”と呼ばれる住宅街には、全く同じ姿かたちの家が並んでおり、ひと気もない。“9番”宅へ案内された2人は、家は気に入ったものの、案内人マーティンを気味悪がり帰ろうとする。しかし、車でいくら進んでもなぜか9番の家に戻って来てしまう。トムが家の屋根に上り街を見下ろすと、同じ家、同じ景色が無限に広がる光景。その不気味な景色に戸惑うトム。そしてある日、突如送られてきた段ボールには生後間もない赤ん坊が。箱には「育てれば解放される」というメッセージが添えられており、二人の“強制育児”がスタートする。
赤ん坊は異様なスピードで少年に成長し、不気味な映像が流れるテレビを凝視したり、急に奇声を発したりと奇行が目立つようになる。そんな状況の中、この住宅街から抜け出したいトムとジェマは、穴を掘ったり、家を燃やしたり、しまいには屋根に「HELP」のメッセージを掲げる。しかしそんな努力も空しく、住宅街は静けさに包まれたまま。次第に精神が崩壊し狂っていく2人。終盤では「家が欲しかっただけなのに…」とつぶやくジェマのセリフが響く。果たして“Yonder”に隠された秘密とは。2人の運命の行方が気になる、謎めいた予告となっている。
ビジュアルは、戸惑う表情のトムと赤ん坊を抱えるジェマの姿を収めたもの。2人の背後には“悪夢”となるマイホームが立ち並んでおり、横には2人を呼び寄せるように「ようこそ、夢のマイホームへ」というコピーが添えられている。
映画『ビバリウム』は2021年3月12日より全国公開。