中井貴一主演『華麗なる一族』、向井理&藤ヶ谷太輔が初の兄弟役で出演
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俳優の中井貴一が主演を務める『連続ドラマW 華麗なる一族』(WOWOWプライム/2021年春放送)に、俳優の向井理と、Kis‐My ‐Ft2の藤ヶ谷太輔が出演することが決定した。向井と藤ヶ谷は本作で初めて兄弟役を演じる。
【写真】『連続ドラマW 華麗なる一族』兄弟役で出演する向井理&藤ヶ谷太輔
原作は作家・山崎豊子の小説『華麗なる一族』(新潮文庫刊)。大阪万博を間近に控えた高度経済成長期を背景に、富と権力獲得の手段として、関西の政財界で閨閥(けいばつ)を張り巡らす阪神銀行の頭取・万俵大介を中心に、一族の繁栄と崩壊を描く。
脚本は、NHK大河ドラマ『軍師官兵衛』や『連続ドラマW 沈まぬ太陽』などを手がけた前川洋一が担当する。メガホンを取るのは、2018年の邦画興行収入ランキングトップの映画『劇場版コード・ブルー ‐ドクターヘリ緊急救命‐』の西浦正記。
向井が演じるのは、万俵大介(中井)の長男であり、万俵コンツェルンの一翼を担う阪神特殊製鋼で高炉建設に尽力する専務・万俵鉄平役。その心の広さや情熱あふれる性格から、母の寧子や弟の銀平、妹たちから愛されており、万俵家の良心とも言える存在だ。
一方の藤ヶ谷は、大介の次男でいずれは頭取の座を継ぐと目される阪神銀行貸付課長・万俵銀平役。兄の鉄平と異なり、いつも冷めたような表情を浮かべ、何事につけても傍観者的な感情しか持たない冷ややかな男だが、母・寧子には確かな愛情を示し、信念を持って生きる兄・鉄平のことを本当は心から尊敬している。
人生に対する姿勢も、人間に対する愛情の持ち方も、すべての点で異なる鉄平と銀平。阪神銀行を守るため、大介が企てた大胆な計画により、2人は大介の野望の歯車となり、大きく運命を狂わせていく。万俵コンツェルンの御曹司という、富と権威を兼ねそろえた人間が抱える闇を、2人がどう表現するか注目が集まる。
鉄平役の向井は、初めて台本を読んだ当時を振り返り「喜怒哀楽様々な感情が揺さぶられ、重厚かつ複雑な人間関係のなかにも横たわるリアリティに圧倒されました。二度目に読んだ時、悔しさと苦しさに涙しました。そして泣くことすら許されなかった万俵鉄平という男を演じると考えると、改めて身震いする思いです」とコメント。そして「万俵鉄平という役は凄まじい運命を背負った人物です。万俵鉄平をどう演じるかというより、どう生きるかということを強く意識して臨もうと思っています」と意気込む。
銀平役の藤ヶ谷は、本作の脚本について「血の繋がりとはなんだろうか。家族とは、親族とは…そして誰をどこまで信じるのか。夢のために欲のために濁りに濁った重厚な人間ドラマ。しかしながらリアリティーも感じました」と評し、演じる役柄について「嫌な奴に見えると思いますが、甘えや我慢なども丁寧に、そして彼がしゃべると空気やリズムが変わるよう演じられたらなと思っております」と抱負を語っている。
『連続ドラマW 華麗なる一族』はWOWOWプライムにて2021年春放送予定(全12話)。