俳優の妻夫木聡と女優の吉高由里子が10日、都内で行われた日曜劇場『危険なビーナス』（TBS系／毎週日曜21時）制作発表会見に、共演のディーン・フジオカ、中村アンと共に出席。初共演となる妻夫木と吉高がお互いの印象や、ビンタシーンの撮影秘話を語った。

　本作は、東野圭吾の同名小説の実写ドラマ化。とある失踪事件をきっかけに、主人公が巨額の遺産をめぐり、壮大な謎と人間の欲望が絡み合う“危険”なラブサスペンスとなっている。妻夫木が主人公で獣医の手島伯朗を、吉高が突然伯朗の前に現れた謎の美女・矢神楓を演じる。また、ディーンは矢神家の養子・矢神勇磨役、中村は伯朗の助手を務める動物看護師・蔭山元美役にふんする。

　TBSの連続ドラマで主演を務めるは16年ぶりの妻夫木。「16年経ったのは信じられないですね」と時間の経過に驚くも「16年前の自分に恥じないような芝居ができたらいいな、と思います」と意気込んだ。

　今作で初共演となる妻夫木と吉高だが、第一印象を聞かれると妻夫木は「明るくて人懐っこくて、って感じですね」とコメント。一緒に芝居をやるにつれて、オンオフがあることに気付いたそうで、妻夫木は「芝居してるときも当然なんですけど、過ごしている中で、ただ現場にいるだけではなく、いろんなことを見ていろんなことを考えてるんだろうな、っていうクレバーな部分も見せてくれる」と続けた。「基本的にはおちゃめな人なんですけどね。楓よりも自由奔放ですね（笑）」と話すと、吉高は「ちょっと～！？」と笑っていた。

　一方、吉高は妻夫木について「笑った顔が明るい、ハッピー！　みたいな感じかと思ってたんですけど、物事を10まで考えるタイプ。ストイックに考えて、常に頭を働かせていて。ずっと面倒を見てくれて良いお兄さんって感じです」と語った。

　また、撮影エピソードを聞かれたディーンは、妻夫木演じる伯朗がディーン演じる勇磨の首をつかんで振るシーンを挙げ「テストのときはめっちゃ優しくやってくれて。なんとなくこういうレベルで来るんだな、と思ったら、本番になったら思いきりきたから、全然準備出来てなくて（笑）ぐわんぐわんになっちゃって、古傷が傷んだっていう」と告白。妻夫木は「ヒヤッとしました。俺そんなに強くやった！？　って思って」と当時の心境を明かした。

　さらに妻夫木は「なんでそうなったかといいますと、吉高さんにビンタされるシーンがあったんです。テストのときは『そんなにはいかないですよ』みたいな雰囲気が漂ってたんですよ。本番始まったら思いのほか、思いきりビンタをされまして、それが頭に残ってたっていう…」と弁解。吉高は「ちょっとー！道連れにされたんだけど！」と笑いながらツッコんでいた。

　日曜劇場『危険なビーナス』は、TBS系にて10月11日より毎週日曜21時放送。