チャドウィック・ボーズマンさん死去 クリス・エヴァンス、トム・ホランドらが追悼メッセージ
マーベル映画『ブラックパンサー』で知られるチャドウィック・ボーズマンさんが、大腸がんのため43歳の若さで亡くなった。突然の訃報に、『アベンジャーズ』をはじめ作品で共演した多くの俳優らが、追悼のメッセージを寄せている。
【写真】クリス・エヴァンス、トム・ホランドらがチャドウィック・ボーズマンさんを追悼
チャドウィックさんは、米ロサンゼルスの自宅にて、妻のテイラーさんや家族に見守られて息を引き取ったという。日本時間8月29日に、チャドウィックさんの公式ツイッターで明かされた。
これまで闘病を明らかにしていなかったが、2016年にステージ3の大腸がんが見つかり、『マーシャル 法廷を変えた男』(2017)から『ザ・ファイブ・ブラッズ』(2020)、今後公開予定の『Ma Rainey's Black Bottom(原題)』まで、度重なる手術と化学療法の間に撮影を行っていたという。
チャドウィックさんは、『ブラックパンサー』で、主人公のブラックパンサー/ティ・チャラを演じたことで知られる。アフリカ系のヒーローを描いた本作は世界で大ヒットし、マーベル作品として初めてアカデミー賞作品賞にノミネートされ、作曲、美術、衣装の3部門を受賞するなど、作品としても高評価を得た。また、アフリカ系ヒーローの登場は、文化的にも大きな意義があると評価されている。
『42 〜世界を変えた男〜』では、アフリカ系アメリカ人初の大リーグ選手ジャッキー・ロビンソンを演じ、『ジェームス・ブラウン~最高の魂(ソウル)を持つ男~』では伝説的なソウルシンガー、ジェームス・ブラウンを演じたほか、『マーシャル 法廷を変えた男』では、アフリカ系として初めて米連邦最高裁判事になったサーグッド・マーシャルを演じた。
訃報が明らかになったのは奇しくも、メジャーリーグですべての選手が42番の背番号を身に付けて、その功績をたたえる「ジャッキー・ロビンソン・デー」を実施した日だった。本来なら毎年、1947年にメジャーデビューした4月15日に行われるが、今年は新型コロナウイルスの影響でこの日に延期されていた。
才能ある若き俳優の突然の訃報に、これまで共演してきた俳優らから、追悼のメッセージが多く寄せられている。
『アベンジャーズ』シリーズで共演したクリス・エヴァンスはツイッターにて、「完全に打ちのめされています。胸が張り裂けるなんてものじゃない。チャドウィックは特別でした。本当に比類ない人でした。彼は情熱的で、常に好奇心あるアーティストでした。彼はこれからも、素晴らしい仕事をするはずでした。彼との友情を感謝し続けます」とコメント。
トム・ホランドは、インスタグラムにて、「チャドウィック、あなたはスクリーンの中よりも、実際の方がもっとヒーローらしい人でした。セットの中のぼくにだけでなく、世界中の多くの人にとってのお手本でした。喜びと幸せをとても多くの人に届けてくれました。あなたを友人と呼べることを誇りに思います」とメッセージを送った。
また、『マーシャル』で共演したジョシュ・ギャッドはツイッターにて、ボーズマンさんが生前に送ったというメールをシェア。「これは、素晴らしく一期一会の才能の持ち主であるチャドウィック・ボーズマンから貰った最後のメールの一部です。これを読んで、人生を祝福しましょう。彼は全ての瞬間が特別だと知っていました。今日、天は最もパワフルな天使を得ました」と追悼している。シェアされたボーズマンさんからのメールには、「雨が続くLAで、晴れ間が出たら外に出て深呼吸をして欲しい。この瞬間の特別な美しさ、驚異を味わおう」と書かれており、彼が、毎日の当たり前の瞬間を愛おしむ様子が伺える。
このほか、ロバート・ダウニー・Jr.やブリー・ラーソン、クリス・ヘムズワースやマーク・ラファロ、ドン・チードル、サミュエル・L・ジャクソンら『アベンジャーズ』シリーズのキャストや、マハーシャラ・アリやマライヤ・キャリー、バラク・オバマ前大統領など、映画の枠を超えて多くの人が彼を惜しみ、追悼の意を表している。
引用:「クリス・エヴァンス」ツイッター(@ChrisEvans)
「トム・ホランド」インスタグラム(@tomholland2013)
「ジョシュ・ギャッド」インスタグラム(@joshgad)