黒人女性初! オスカー女優レジーナ・キング初監督作がヴェネチア国際映画祭に公式選出
オスカー女優レジーナ・キングの初監督作『One Night in Miami(原題)』が、ヴェネチア国際映画祭の88年に渡る長い歴史の中で、黒人女性監督として初めて公式選出作品に選ばれた。
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レジーナは、『ビール・ストリートの恋人たち』でアカデミー賞とゴールデン・グローブ賞を受賞。エミー賞も3度受賞している。これまで、『シェイムレス 俺たちに恥はない』『THIS IS US/ディス・イズ・アス』『スキャンダル 託された秘密』など、テレビドラマでメガホンを取り経験を重ね、今回『One Night in Miami』で長編映画の監督デビューを飾った。
今回の快挙にあたって、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、レジーナは映画祭に出席していないものの、リモートで記者会見に出席。公式選出作品に選ばれたことを誇らしく思うととともに、もし自分の作品が失敗したら、次に続くアフリカ系女性が困難になるとも語った。
Varietyによると、レジーナは「残念ながら、これが世界中で起こっていること。一人の女性が挑戦して、もし成功しなければ、次の人が挑戦するまで何年も道が閉ざされてしまう」と話したという。また、「作品が映画祭に選ばれて、大変感謝しています。そして、成功することを切に願っています。世界には本当に沢山の才能があります。非常に多くの才能ある監督が。もし『One Night in Miami』がここで評価されたなら、我々の作品をもっと観ることが出来るでしょう」と語ったという。
レジーナの監督作は、Varietyが「ヴェネチア映画祭からオスカー候補へ」と評しているなど、評価も高く、アメリカの映画評論サイトRotten Tomatoesでは今のところ100%の高評価を得ている。今年の注目作品の一つとなりそうだ。