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「奇想天外映画祭」今年も開催 『ウィッカーマン final cut』初公開

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「奇想天外映画祭 vol.2 Bizarre Film Festival Freak and Geek アンダーグラウンドコレクション 2020」メインビジュアル

「奇想天外映画祭 vol.2 Bizarre Film Festival Freak and Geek アンダーグラウンドコレクション 2020」メインビジュアル

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ロビン・ハーディ

ルイ・マル

滝本誠

 8月29日より新宿K’s cinemaで開催される「奇想天外映画祭 vol.2 Bizarre Film Festival Freak and Geek アンダーグラウンドコレクション 2020」より、メインビジュアル、予告編が解禁。併せて、同映画祭で日本初公開となる映画『ウィッカーマン final cut』の特別ビジュアルも到着した。

【写真】「奇想天外映画祭 vol.2 Bizarre Film Festival Freak and Geek アンダーグラウンドコレクション 2020」フォトギャラリー

 昨年開催され好評を博した「奇想天外映画祭 Bizarre Film Festival Freak and Geek アンダーグラウンドコレクション 2019」。第2弾となる今年も、数多くの怪作、奇作、変態、残酷、そしてカルト映画が大集結する。

 まず1本目は、映画『死刑台のエレベーター』『地下鉄のザジ』ほかで知られるフランスの巨匠ルイ・マルが1975年に撮った『ブラック・ムーン』。そのあまりにシュールすぎる変態的な内容で、本国フランスでは未公開となったいわくつきの作品だ。続いて、アメリカで300人以上を殺害したとされる連続殺人鬼ヘンリー・リー・ルーカスの生き様をドキュメンタリータッチで描いた『ヘンリー』(1986)。

 さらに、映画『デス・レース 2000年』で知られる異色の監督ポール・バーテルの処女作『プライベート・パーツ』(1977)。撮影担当のネストール・アルメンドロスによる魔術的映像美と、神秘と魔性のメッセージを伝えるピンク・フロイドのテーマ曲が印象的な『ラ・ヴァレ』(1972)。妻が他の男と戯れるのを覗き見る老紳士と、それに抵抗する妻を、原作者であるクロソフスキー自身と妻が演じるというスキャンダラスなプライヴェート・フィルム 『ロベルトは今夜』(1977)。

 ほかにも、ロシア・アヴァンギャルド最後の一人とされる“異端の作家”ダニール・ハルムスの摩訶不思議な2日間を描いた異色作『ハルムスの幻想』(1988)。そのあまりに性的・暴力的な内容から、公開当時メディアや評論家から酷評を浴びた『血を吸うカメラ』(1960)と続く。

 さらに同映画祭では、サイレント期からトーキー時代にかけて多数の恐怖映画を生み出したトッド・ブラウニングの生誕140年記念を記念し、愛する女のために自らの腕を切り落とす男をロン・チェイニーが演じたサイレント時代の傑作『知られぬ人』のほか、『見世物』『フリークス』『古城の妖鬼』『悪魔の人形』の5作品を「トッド・ブラウニング傑作選」として上映する。

 そして、上映作品の中で、日本では初公開となるのが映画『ウィッカーマン final cut』。1973年に『ウィッカーマン』というタイトルで公開された当時は、その過激すぎる内容からまったく正当な評価を受けずにいたが、2013年に、ロビン・ハーディ監督が未使用のフーテージを使用し、『ウイッカーマン』より6分長い再編集版『ウィッカーマン final cut』として完成させた。

 同作は、奇祭、土着信仰、生贄の儀式などが描かれ、昨年話題を呼んだ『ミッドサマー』(2019)の元ネタのひとつとも言われている注目のカルト作だ。本作にサマーアイル卿役で出演した、『吸血鬼ドラキュラ』のドラキュラ伯爵役で知られる俳優のクリストファー・リーは、「この映画こそ、私の最高傑作だと思っている」と語っている。

 また、8月29日の『ウィッカーマン Final Cut』の上映後には、映画評論家の滝本誠と柳下毅一郎のトークも行われる予定。

 「奇想天外映画祭 vol.2 Bizarre Film Festival Freak and Geek アンダーグラウンドコレクション 2020」は、8月29日から9月18日まで新宿K's cinemaにて開催。

「奇想天外映画祭 vol.2」予告編

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