6月12日から公開される映画『ストーリー・オブ・マイライフ／わたしの若草物語』より、フローレンス・ピュー演じるマーチ家の四女エイミーとティモシー・シャラメ演じるローリーが結婚について熱く議論する場面を切り取った本編特別動画が解禁された。

　本作は、米国の南北戦争を背景に、マーチ家四姉妹の成長を描く米作家ルイーザ・メイ・オルコットの小説『若草物語』の実写化。シアーシャ・ローナンが主人公で次女のジョーを演じる。

　解禁された本編映像は、マーチ家の末っ子エイミー（フローレンス）が、偶然再会したローリー（ティモシー）に対し、結婚について持論をぶつける場面。

　エイミーは家族のもとを離れ、裕福なマーチ伯母（メリル・ストリープ）に連れられパリに滞在していた。表向きは幼い頃からの夢だった画家を目指す勉強のためだったが、本当の目的は“マーチ家を養えるくらいの裕福な夫を探す”こと。最初は本当に画家の夢をかなえようと努力していたが、勉強を進めるほど、小説家を目指す姉ジョー（シアーシャ）と自分との才能の違いを目の当たりにし、落ち込む日々を過ごしていた。そんなある日、パリに長期旅行に来ていたローリーが、画家を諦め、家族を養うための夫探しに本腰を入れるようになっていたエイミーと偶然再開する。

　「お金持ちとの結婚はやましい動機だっていうの？」「女には他に道がないの」「女の稼ぎで家族を養うなんて無理」「女にとって結婚は経済問題なのよ」。エイミーはまるで自分に言い聞かせるように繰り返す。そして「愛があるなら問題ない」と理想をロマンチックに述べるローリーに対し、「あなたと私の現実は違うの」と苦しげな本音を告白する。

　エイミーは、耳障りな声でいたずら好き、ジョー以上にマーチ姉妹の中で一番色々なことをやらかす末っ子として、常に議論の的となってきた。しかし、本作の製作プロデューサーであるエイミー・パスカルは、「この作品のエイミーの肖像は、今までとはかなり違うもの。自分の欲しいものがしっかりわかっていて、芸術家になりたいけれど、自分は素晴らしい芸術家ではないと納得している。このエイミーは、もちろん頑固だけど、とても賢くて立派よ」と語る。

　今までとは違う“エイミー像”を演じたフローレンスは「私が興味を持った（本作の）エイミーは、いつも最高の自分でいるために情熱を燃やしているの。彼女はそれができないくらいなら、何もしない。グレタ・ガーウィグ監督の脚本に私がすぐに恋に落ちたのは、エイミーの自分の輝きのための探求や、失敗した時の彼女の人間らしさが描かれていたから。もしかしたら、私たちはみんなジョーよりエイミーに近いのかも」と思いを明かしている。

　映画『ストーリー・オブ・マイライフ／わたしの若草物語』は6月12日より全国順次公開。