女優の桜庭ななみが、6月6日よりスタートするオトナの土ドラ『13（サーティーン）』（東海テレビ・フジテレビ系／毎週土曜23時40分）に主演することが発表された。イギリスでブームを巻き起こしたBBCの人気ドラマをリメイクした本作で、過酷な運命に立ち向かい闘っていく少女を演じる。

【写真】オトナの土ドラ『13（サーティーン）』主演の「桜庭ななみ」演じる相川百合亜ビジュアルと場面写真

　原作は、イギリスで795万人（イギリス総人口の約8人に1人の割合）が視聴をリクエストする大ヒットを記録したBBCのドラマ『13 サーティーン／誘拐事件ファイル』。13歳から行方不明となり、過酷な人生を送ってきた主人公が13年ぶりに生還し、必死に家族と向き合い、そして自身のすべてを奪った男と対峙していく姿を描く。脚本は『純情きらり』『デジタル・タトゥー』の浅野妙子。

　13歳の時に行方不明となった少女・百合亜。それから13年後、突如家族のもとに戻ってきた百合亜を待っていたのは様変わりした世界で、家族はバラバラになっていた。見た目は26歳、精神は13歳で止まっているかのような百合亜のとらえどころのない言動は、周囲の人々を翻弄し、その運命を狂わせていく。

　13年間、娘を失った後悔と生還を信じる気持ちのはざまで押しつぶされてきた母親は、娘が帰ってきたうれしさの陰で、自身が隠してきた過去と向き合わざるを得なくなる。父や妹も、百合亜の心の回復のために仲の良い家族を演じるうち、13年間のそれぞれの歩みを問い直すことになる。

　百合亜は誘拐されたと警察に話すが、捜査を進める担当刑事たちは、事情聴取での百合亜の証言が二転三転し矛盾していたため、葛藤しながらもその供述に疑問を持つ。そんな中、第二の事件が発生。さらに、百合亜が隠していた真実が明らかになっていく。果たして、13年ぶりの百合亜の帰還がもたらすのは、家族の再生か、それとも崩壊か…。

　主演の桜庭は本作の台本について「それぞれのキャラクターの気持ちの行き違いの心情が細かく描かれていて面白いなと思いました」と感想をコメント。続けて「主人公・百合亜という役は、私にとってもチャレンジングなので、1シーン1シーンどこまでも深く、しっかり自分の中に入れてお芝居をしていきたいです」と抱負を語る。

　そして「百合亜は、13年ぶりの家族や周りの環境の変化に戸惑う一方で、『本当に事件の被害者であったのか？』と思われるような行動をとる女の子。最後の最後まで、本心を隠す百合亜を視聴者の皆さんに楽しんでいただけたらと思っています。『過去は取り戻せなくても前に進むことはできる！』ということを教えてくれる作品だと思います」とメッセージを寄せている。

　オトナの土ドラ『13（サーティーン）』は、東海テレビ・フジテレビ系にて6月6日より毎週土曜23時40分放送（全4話）。