“京アニとしてできること” 『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』石立太一監督が思いを語る
4月24日に公開を控えるアニメーション映画『劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン』より、石立太一監督のインタビューコメントが到着。併せて、海辺にたたずむヴァイオレットとギルベルトを描いた第2弾キービジュアルやムビチケ特典、テレビアニメ再放送など新情報も一挙に公開された。
【写真】『劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン』場面写真&第1弾キービジュアル
『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』は、暁佳奈による小説を原作としたアニメ作品。2018年に京都アニメーションによってTVアニメ化されると、情緒あふれる豊かな世界観や繊細な心情描写が話題を呼び、国内外で人気を博した。2019年にはアナザーストーリーの『ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 ‐永遠と自動手記人形‐』が期間限定で劇場公開されている。
人々に深い傷を負わせた戦争が終結して数年。姿を消したかつての上官・ギルベルトに思いを馳せながら代筆業に従事する主人公・ヴァイオレットのもとに、ユリスという少年から依頼の電話がかかってくる。また、郵便社の倉庫で宛先不明の手紙が見つかり…。
今作で「ヴァイオレット・エヴァーガーデンという女性の生涯を描き切ること」を目指したという石立監督は、特に見てほしいところはどこかという問いに「世界に息づく人々、生活、自然、全て」と答え、「原作やTVアニメを観ていない人、『劇場版』で初めてヴァイオレットに触れる方々にも、届くといいなと思います」と語る。
海外でも人気が高い要因としては、「愛」という普遍的なテーマを先入観なしで向き合おうとする主人公を見ることで「観た方が赤ちゃんだった頃の自分から、今に至るまで感じてきた『愛』ということへの追体験、それに付随する感情、思考を思い起こされるからでしょうか」と分析。
最後に、公開を待ち望む人へ向けて「今、京都アニメーションとしてできることを最大限、努めて制作しております。ヴァイオレットの『あいしてる』の帰結点を皆さんに観ていただくことができたら、ヴァイオレットの『あいしてる』が皆さんの、皆さんへの『あいしてる』になることができたら」と話し、一旦間を置いて「本当に幸せだな。と思います」と締めくくった。
3月20日からは、本作の特典付きムビチケカードが発売。数量限定のムーンライト&モーニング両面クリアファイルが特典となっている。そのほか、テレビアニメの再放送や、『劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン』公式インスタグラムアカウントの開設も発表された。
『劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン』は、4月24日より全国公開。テレビアニメは、TOKYO MX、ABCテレビにて4月1日より、BS11にて4月2日より再放送される。