女優の瀧内公美が主演し、相手役を俳優の神尾楓珠が務める映画『裏アカ』より、場面写真が解禁。表と裏、それぞれの世界で生きるキャラクターたちが激しく揺れ動く姿が切り取られている。

　本作は、今の社会や時代が持つ二面性を象徴する“SNSの裏アカウント”を通して出会う男女の姿から、現代に生きる者が抱える葛藤や欲望、そして性への衝動を赤裸々に描き出す、見る者の心に突き刺さるセンセーショナルな人間ドラマ。

　青山のアパレルショップで店長を務める伊藤真知子（瀧内）は、どこか満たされない毎日を送っていた。自分の意見は採用されず、年下のカリスマ店員に仕事を取られ、ストレスがたまる日々。そんなある日、真知子はSNSの裏アカウントを作り、胸元の際どい写真を投稿する。

　表の世界では決して得られない反応に快感を覚えた真知子の投稿はどんどん過激になっていき、それに呼応するようにフォロワー数も増えていった。「リアルで会いたい」「もっと自分を解放して」そんな言葉に誘われ、フォロワーの1人と会うことになった真知子。その相手は、“ゆーと”（神尾）という年下の男だった。真知子は自分と同じ心の乾きを持つ彼に引かれていく。しかし、その関係は1度きり。それがゆーととの約束だった。ゆーとと会えないことから、真知子は他の男と関係を持つようになるが、その心は満たされない。

　一方、表の世界では、店の売り上げ不振回復への施策に自身のアイデアが採用され、大手百貨店とのコラボレーション企画が決まるなど充実していく真知子。やりがいのあるプロジェクトに意気込む真知子だったが、その百貨店担当者の原島努こそが、あのゆーとだった。平静を装う原島に対し、心乱れ動揺を隠せない真知子。原島ではなく、ゆーとに会いたいという思いが日増しに募っていく…。

　今回解禁となったのは、 主人公の真知子を演じる瀧内、“ゆーと”と“原島努”という二つの顔を持つ男を演じる神尾、その他キャストを写した場面写真9枚。1枚目は、真知子が自己嫌悪に陥っているかのように、浮かない表情のまま鏡を拭く姿。2枚目は、真知子が“裏アカ”を通じて出会ったゆーとと、うれしそうに並んで歩くショット。3枚目は、仕事の現場で再会した二人が、“表の顔”でパーティーの場にいる場面。原島は、真知子とどこか距離を置くようにして過ごしており、真知子がそんな状況にもどかしさを感じている様子が切り取られている。

　4枚目は、裏アカに振り回される真知子が、険しい表情をしながらスマホを見る姿。5枚目は、真知子が同僚の佐伯（市川知宏）と明るく穏やかな表情で過ごすショット。6枚目は、夕暮れの一室で真知子とゆーとが見つめあっているシーン。

　7枚目は、真知子が、後輩でカリスマ店員のさやか（SUMIRE）と並んで洋服を整理する場面。両者とも顔を合わせることなく黙々と仕事こなし、二人の関係性が想像できる一枚となっている。8枚目は、アパレルショップ社長の北村（田中要次）と真知子が会議をしているシーン。9枚目は、髪を下ろし疲れ果てた様子で涙を拭う真知子の姿。果たして、彼女を待ち受ける衝撃の結末とは…。

　映画『裏アカ』は6月12日より全国公開。