市川海老蔵“織田信長ドラマ”、最大の敵・今川義元役は三上博史 母役で黒木瞳の出演も決定
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歌舞伎俳優の市川海老蔵の十三代目市川團十郎白猿襲名を記念した特別企画ドラマ『桶狭間 OKEHAZAMA~織田信長~(仮)』(フジテレビ系/今夏放送予定)に、俳優の三上博史が今川義元役、女優の黒木瞳が信長の母・土田御前役で出演することが決まった。三上と海老蔵は初共演。
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本作は、圧倒的不利と言われた織田軍が今川義元の大軍を打ち破り、織田信長を一躍戦国時代の覇者に押し上げた伝説の一戦、“桶狭間の戦い”を題材とした本格時代劇。フジテレビ系ドラマには初主演となる海老蔵が信長を演じる。脚本は、NHK連続テレビ小説『なつぞら』、大河ドラマ『風林火山』などを手がけた大森寿美男が担当。演出は『きらきらひかる』『フジテレビ開局60周年記念ドラマ 松本清張 砂の器』などの河毛俊作。
三上が演じる駿河の大名・今川義元は、遠江、三河を我が物とし、いよいよ信長の所領・尾張に侵攻する。その数、2万。“御所(足利将軍家)が絶えれば吉良が継ぎ、吉良が絶えれば今川が継ぐ”と言われた名門・今川家。また、“うつけ者”とやゆされた信長とは対照的に、義元は海道一の弓取りとうたわれ、武将としてもその名をとどろかせていた。
三上の時代劇出演は2012年のNHK大河ドラマ『平清盛』の鳥羽上皇役以来。三上は「これまで、実在の人物を演じる機会は何度かありましたが、その都度、神経をすり減らしてきました。野口英世、宮沢賢治、中原中也、安倍晴明、鳥羽上皇、どなたにもお会いしたことがないのはもちろん、史実は断片しか教えてくれません。一人の世を生きた人物として、そしてその時代背景をみなさまに体感していただくには、どうしたらよいのか? それぞれの魂から叱責(しっせき)されないように、ありったけの想像力と直感と大胆な表現を駆使して、今回、今川義元に臨みます」と気を引き締めている。
一方、黒木が演じる土田御前は、信長には手を焼く一方、弟・信勝には手放しで愛情を注いだ。幼児期の信長は幾人もの乳母の乳首をかみ切ったと言われるほど、とても勘の強い子供だった。本作では、信長の弟や母とのゆがんだ感情も描かれる。
黒木は「昨年10月、市川海老蔵さんと、舞台『オイディプス』で、妻でありでも本当は母だったという役を演じておりましたので(お話がきたときは)何となくしっくりきました」と語った上、役どころについては「土田御前は、鬼才な信長をどう扱っていいのかわからない…どうしても弟の方に愛情が偏ってしまう母親で、そんな二人の息子との距離感を大切にしました」としている。
十三代目市川團十郎白猿襲名記念特別企画『桶狭間 OKEHAZAMA~織田信長~(仮)』はフジテレビ系にて今夏放送予定。