嘘をつくことでしかコミュニケーションが取れない女の繊細な心理…『ナンシー』予告編公開
2018年サンダンス映画祭で脚本賞を受賞した映画『ナンシー』が、3月6日より公開されることが決定。併せて、予告編とポスタービジュアル、場面写真が解禁された。
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本作は、新人監督の登竜門として知られるサンダンス映画祭で脚本賞に輝いたほか、シッチェス・カタロニア国際映画祭最優秀女優賞、ファンタスポア(南米最大級のファンタスティック映画祭)監督賞受賞、SKIP シティ国際Dシネマ映画祭最優秀作品賞受賞など世界中の映画祭で大きな反響を呼んだ話題作。嘘をつくことでしかコミュニケーションを取ることができない女性の繊細な心理を、スリリングに描き出す。
監督・脚本を務めるクリスティーナ・チョウは、これまでに制作した短編作品が高い評価を得ており、映画『007』シリーズのプロデューサーとして知られるバーバラ・ブロッコリにその才能を買われ本作で長編デビュー。ナンシー役を演じた女優アンドレア・ライズボローは、シッチェス・カタロニア国際映画祭で最優秀女優賞を受賞した後一気にスターダムを駆け上がり、現在は8本の公開待機作が控えるなど引っ張りだこに。共演には、スティーヴ・ブシェミ、ジョン・レグイザモ、アン・ダウドら演技派俳優が名を連ねている。
親の顔も知らず、生まれてからずっと暗い闇の中で生きてきたナンシーの特技は嘘をつくこと。ある日、彼女は5歳で行方不明になった娘を探す夫婦をテレビで見かける。その娘の30年後の似顔絵が自分と瓜二つなことに気づき「自分が娘ではないか」と接触を試みるが…。
予告編は、ナンシーが、30年前に5歳で行方不明になった娘ブルックを探す夫婦をテレビで見かける場面からスタート。ナンシーはその夫婦に「私がブルックかも」と電話をかけて直接会い、DNA検査を受けることに。そんなナンシーに夫婦は「私はあなたのことをいつも考えていたわ」「妻は娘を待ち続けている。落胆させたくない」と語りかける。
映像にはこの夫婦のほか、ナンシーを取り巻く人々が次々と登場して意味深なセリフを語る様子や、「隠していたことがあるの。たくさんある」と涙を流すナンシーの姿がサスペンスフルに映し出されていき、物語の真相に興味が高まるような予告編となっている。
ポスタービジュアルは、ナンシーが、CGで作成した35歳のブルックの顔写真を、自身の顔に半分重ねている姿を捉えたもの。その顔の下には「嘘で塗り固めた私の人生。けれど探しているのは、本物の温もり。」というキャッチコピーが添えられている。
映画『ナンシー』は3月6日公開。