女優・有村架純の架空の休日を8つのストーリーで描く『WOWOWオリジナルドラマ 有村架純の撮休』が、WOWOWプライムにて2020年3月より放送されることが決まった。

　多忙な毎日を送る国民的女優・有村架純。そんな彼女はドラマや映画の撮影期間に突然訪れた休日、通称“撮休”をどう過ごすのか。本作は知られざる有村のオフの姿を、映画、テレビ、CM、舞台など各界のクリエイターたちが妄想を膨らませて描く、1話完結のオムニバスドラマ。

　第1話を監督するのは、世界を舞台に活躍するWOWOW初参加の是枝裕和。有村とタッグを組むのは本作が初となり、第1話は拡大版で放送される。さらに2話以降も、星野源のMVなどで知られるディレクター・山岸聖太や、恋愛映画の旗手・今泉力哉、俊英・横浜聡子ら個性派映画監督が勢ぞろい。脚本にはWOWOW「WOWOWに入りましょう」CMを手掛けるクリエーティブディレクター・篠原誠や、演劇ユニット「ブス会＊」を主宰するペヤンヌマキなどが参加する。

　突然の撮休に有村架純は久々に帰省する。架純は駅まで迎えに来た母・由美子とともに実家へと向かう。帰宅し母子で他愛もない会話をしていると、そこに架純には面識のない男・上島誠が訪れる。架純の父の仏前に手を合わせた誠に親しげに自転車の修理を頼む由美子。由美子の誘いで3人で夕食を囲むことに…（第1話）。

　主演の有村は、オファーを受けたときの気持ちを「今年の春先に芝居に対するアプローチだったり、自分のお芝居について、ちょっと迷いや不安を感じ始めてきた時に今回のお話をいただき、次の扉を開くきっかけになるかもしれないと思いました。直感で面白そうと思いましたし、自分にとっても意味のある挑戦になると思っています」と語る。

　また第1話の是枝監督については「寄り添ってくれる穏やかな人だなと思いました」と印象を明かし、「画に是枝監督の優しい人柄や空気感が作られていて、私自身も心地いい空気の中に自分がいるなと感じています。役者の方々の感情が見えるまで、すごく粘って、見放さないでいてくれる監督だなと思いました」と振り返る。

　本作については「私であって私ではない自分を演じる難しさはありますが、なるべく8通りの私であるように考えてやらせていただきました。『どれが本当の私なんだろう』と想像をしながら、見ていただきたいです」とメッセージを寄せた。

　第1話でメガホンを取る是枝監督は、“いつかご一緒したいと思っていた”という有村について「お芝居がとても端正な方で、感情をそんなに表に出さなくてもちゃんとこちらに伝わってくるというか、内に秘めたものが沢山ある女優さんで、監督としては撮り甲斐があります」と話した上、「今回の企画は、有村架純さんが有村架純を演じるということで、ドキュメントなのかフィクションなのか、曖昧なところを狙いながら、彼女の新たな魅力を引き出せれば、と考えています」としている。

　『WOWOWオリジナルドラマ 有村架純の撮休』は、WOWOWプライムにて2020年3月より毎週金曜24時放送（全8話）。