『ぼくらの7日間戦争』劇中カット解禁 今の子ども達へ“頑固な意志”描きたい
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北村匠海と芳根京子がダブル主演を務めるアニメーション映画『ぼくらの7日間戦争』より、新規の劇中カットが多数解禁され、村野佑太監督のコメントも公開された。監督は「“頑固な意志で大人に立ち向かう子ども達”の姿を描きたい」とコメントしている。
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宗田理のベストセラー小説を原作とする本作は、1988年の実写版『ぼくらの七日間戦争』で少年少女たちが大人たちをやっつけた“七日間戦争”から30年以上の時が流れた2020年の北海道を舞台に、子どもたちが悪い大人をいたずらでやっつける爽快ストーリー。北村と芳根のほか、実写版でヒロイン・中山ひとみ役を演じた宮沢りえが、本作でも約30年後のひとみの声を担当している。
「原作が多くの読者に支持されたのは、ちゃんとその時代の子ども達に訴えるものがあったから。原作をただなぞるのではなく、今の子ども達に向けて再構築するのが難しかった」と苦悩を語る村野監督。迷いの中で、制作陣は実際の高校にインタビューに赴き、リアルな子ども達の声を聞くなど労を惜しまなかったという。
そんな中、監督は「『本当に今の子たちは器用だし、なんでもある程度上手くこなすことは出来る。ただ、頑固さ、粘り強さに欠けている。大体のこと、言われたことはその通り器用にこなせるけど、トラブルがあった時に対処できる子がいない』と先生方から伺いました。それを聞いた時、なるほどなと思いつつも、そう決めてかかる大人の鼻を明かしてやりたくなったんです。機会さえあれば今の子ども達にもきっと出来る。頑固な意志で大人に立ち向かう子ども達を描きたいと思いました」と、現代の子ども達が立ち向かうべき大人の姿が、先生達との会話から見出されていったことを明かした。
解禁された場面写真には、宮本充演じる香織(潘めぐみ)の父や、関智一演じる入国管理官、中尾隆聖演じる大物政治家の姿など、主人公達に立ちはだかる大人たちのビジュアルも多数写し出されている。
映画『ぼくらの7日間戦争』は12月13日より全国公開。