ジュリアン・ムーア×渡辺謙『ベル・カント』、“ベルばら”池田理代子イラスト解禁
女優のジュリアン・ムーア、俳優の渡辺謙、加瀬亮ら日米豪華キャストが共演する映画『ベル・カント とらわれのアリア』より、『ベルサイユのばら』で知られる漫画家で声楽家の池田理代子の描き下ろしイラストが解禁された。
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本作は、Amazon ベスト・ブック・オブ・ザ・イヤーに輝くアン・パチェットによるベストセラー小説の映画化。1996年のペルー日本大使公邸占拠事件にヒントを得て、テロリストと人質の予期せぬ交流を描く。ムーアは世界的なオペラ歌手ロクサーヌ・コス役を演じ、渡辺は彼女を守る実業家ホソカワ役を、加瀬はホソカワの通訳ゲン役をそれぞれ務める。
今回解禁された池田による描き下ろしイラストは、ジュリアン演じるロクサーヌの艶やかな姿を中央に配置。その下には渡辺演じるホソカワとロクサーヌが見つめ合うカット、テロリストの姿が描かれている。池田の大ヒット作『ベルサイユのばら』の世界観を彷彿とさせるようなイラストとなっている。
作品を鑑賞した池田は「マイクを通さない生の歌声が、如何に空気を振るわせて人間の聴覚を刺激し、感動を与えるか。それこそがまさにベル・カントの神髄であり、このような奇跡をも生み出し得るのだと実感した」とコメントを寄せている。
ロクサーヌと次第に心を通わせるホソカワを演じた渡辺は「最初にお話を頂いたのは、もう10年近く前の話です。911の後、世界で様々なテロが起きている中で、この話が受け入れて貰えるのかが懸案になり、企画は止まっていました。時代も変化して再び始動した時、この作品は運命なのだと感じました」とコメント。
続けて「20数年前、僕はペルーにいました。ドキュメンタリーの撮影でほぼ一月旅していたのです。帰国してすぐ飛び込んできたニュースがあの『ペルー大使公邸人質事件』でした。大きなパーティーでしたので、もしもう一週間滞在していたら、そこに僕も居たかも知れないと言われたのです。事件が解決するまで放送も自粛され、事件の推移を見守ったのを今でも覚えています」と事件当時を振り返り、「あの事件をモチーフにしたこの話を演じるのは勇気がいりました。事実とは異なりますが、生き方、考え方が違う人達があの特殊な空間の中でどんな時間を過ごしたのか、当時を思い出しながら演じました」と演技への想いを明かしている。
映画『ベル・カント とらわれのアリア』は11月15日より全国公開。