『ターミネーター』シュワルツェネッガーが語るジェームズ・キャメロンの先見性
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映画『ターミネーター』シリーズ最新作『ターミネーター:ニュー・フェイト』でT‐800型ターミネーターを演じるアーノルド・シュワルツェネッガーが、シリーズ第1作でテクノロジーが人類の脅威となる世界を描いた盟友ジェームズ・キャメロンの先見性に関して語った。
【写真】懐かしの第1作『ターミネーター』(1984)フォトギャラリー
1984年に第1作がキャメロンの監督・脚本で製作され、その後のシリーズ累計の全世界興行収入が1998億円以上を記録する『ターミネーター』。本作では、シリーズ最大のヒット作『ターミネーター2』(日本興行収入95億円)以降、シリーズへの直接的な関与がなかったキャメロンが製作に復帰。監督はティム・ミラーが務める。
シュワルツェネッガーは「『ターミネーター』は、誰もが楽しめるアクション映画でありながら、テクノロジーのせいで将来何が起こるのか? ということを、とても正確に予言していたんだ。あの頃SFの世界だけの話と思われていたが、今やほとんど現実になった。ジム(キャメロン)が脚本でどれほど聡明だったかを示すことだよ」と、シリーズの生みの親でもあるキャメロンの先見性を語る。
『ターミネーター』シリーズは、人類を滅亡へと追いやろうとするテクノロジーと、それを阻止しようとする人類の攻防のサーガ。劇中に登場する高度に進化した軍用AI“スカイネット”は、人類を不要物と判断。「審判の日」と呼ばれる核戦争を引き起こし、人類の抹殺を図る。この機械と人類の攻防史は、1作目が公開された時点ではSFにすぎなかった。だが、今やAIは自動運転技術やIOTなど我々の生活には欠かせないものとなったばかりか、軍事面での応用やさらなる高度化には警鐘を鳴らす識者も多い。シュワルツェネッガーが言うキャメロンの予言とはこのことだ。
キャメロン作品には、未来を予言するようなテーマや設定を描くものが多い。1989年作の『アビス』では海洋汚染が裏のテーマにあり、全世界で空前の大ヒットとなった『アバター』(2009)では文明の衝突を描く。
シュワルツェネッガーは「我々は現実より先に進むことが大切なんだと思う。本作には物事をびっくりするような新しい場所に進めている部分がたくさんあると思うよ!」と、やはり本作にも我々の想像を超えた未来があることを明かしている。
映画『ターミネーター:ニュー・フェイト』は11月8日より全国公開。