齊藤なぎさ×鈴木伸之×飯豊まりえ×市原隼人、競演オムニバス映画10月公開
齊藤なぎさ(=LOVE)、鈴木伸之、飯豊まりえ、市原隼人の4人がそれぞれ主人公を務めるオムニバス映画『夏の夜空と秋の夕日と冬の朝と春の風』が10月25日より公開されることが決定。併せて場面写真が解禁された。
【写真】映画『夏の夜空と秋の夕日と冬の朝と春の風』場面写真
本作は、春夏秋冬の4つの物語をテーマにしたオムニバス映画。海辺の町の美しい景色を背景に、日常を優しく切り取った4つの物語がつづられる。「芦屋で映画を作ろう」という町民の想いから企画が始まり、福岡県・芦屋町に映画制作実行委員会が発足。小道具や大道具作り、見物人の整理や炊き出しなど、多くの町民がボランティアとして制作を手伝うという、町の全面協力のもと完成した。また、エキストラとしても町民が多数出演している。
監督を務めたのは、深作欣二監督、若松孝二監督らが主催していた「映像塾」で映像制作を学び、映画『女子カメラ』『風のたより』を手掛けた向井宗敏。
指原莉乃プロデュースのアイドルグループ「=LOVE(イコールラブ)」の齊藤が主演を務めるのは、夏の物語「ナツヨゾラ」。主人公・田中ゆみ(齊藤)の幼なじみの亘役を演じるのは、ボーカルダンスユニットグループ「M!LK」メンバーの宮世琉弥。芦屋中学校に通う田中ゆみと幼なじみの小杉亘。亘は母親(岩佐真悠子)の再婚を機に引っ越すことになるが、そのことをゆみに黙っていたことで、2人の仲は気まずくなり…というストーリー。齊藤と宮世が、淡い恋心を抱く中学生の微妙な関係を瑞々しい演技で表現する。
映画『東京喰種 トーキョーグール』やドラマ『今日から俺は!!』など近年出演作が相次ぐ鈴木が主演を務めるのは、秋の物語「時々もみじ色」。日々けんかに明け暮れていた高校生の大和(鈴木)は、安田(モロ師岡)との偶然の出会いからボクシングを始め、安田の指導のもと全国レベルにまで成長する。高校3年の秋、大和は安田に誘われ、大学でボクシングを続けようと決意するが、推薦先の大学のボクシング部顧問は以前に大和が殴った相手だった…。
若手女優の飯豊が仕事に悩む主人公役を務め、その心の機微や新たに歩み始めるさまを清々しく演じたのが、冬の物語「冬のふわふわ」。亡くなった父親の影響で革職人になり、東京で革工房を開いた菊池綾子(飯豊)。デザインセンスはあるのだが、コンペは不採用、お客からも不評だった。「デザインはいいのに…何が足りないんだろ…」と悩み始める綾子は父親の三回忌で地元に戻り、叔父の修二(袴田吉彦)や母親の貴子(原日出子)から父親が残した言葉を聞き、自分に足りなかったものに気付く。
市原が余命わずかな妻を献身的に支える主人公を熱演したのが、春の物語「桜咲く頃に君と」。小学校教師の尚也(市原)は余命幾ばくもない妻・真奈(平田薫)のために仕事を辞めたばかり。尚也は真奈との残り少ない時間を噛みしめるように過ごしていた。そんな中、尚也の元へ受け持っていたクラスの生徒が行方不明になったとの知らせが届き…。
映画『夏の夜空と秋の夕日と冬の朝と春の風』は10月25日より全国公開。