『アラジン』4DX版はアラジン&ジャスミンと空中浮遊で、魅惑の世界に仲間入り!
ディズニー・アニメーションの名作『アラジン』が実写映画化され、公開初週では1位をマークし、大盛り上がりを見せている。通常の2Dでも十分楽しめる本作だが、劇中で繰り広げられる、壮大な歌とアクション、目にも鮮やかな王宮の世界を五感でしっかり体験できるのは、何といっても4DX版上映。アラジンとジャスミンとともに、魅惑のマジックカーペットで浮遊しているかのような感覚は、作品への一体感と多大なる満足感をもたらしてくれる。
【写真】アラジンとジャスミンが寄り添い…『アラジン』フォトギャラリー
映画『アラジン』は、人生を変えたいと願う貧しい青年アラジンと、自由に憧れる王女ジャスミンの身分違いのロマンスと、願いをかなえる魔法のランプを巡る冒険、そしてコミカルなキャラクターで爆発的な人気を誇るランプの魔人ジーニーなどの人気キャラクター、そして名曲「ホール・ニュー・ワールド」と共にディズニーが贈る、すべてが詰まった究極のエンターテイメント大作。
今回、体験した4DX版上映とは、最新の体感型映画上映システム。モーションシート(座席)が、映画のシーンに合わせて前後&上下左右に激しく動いたり、雨や嵐のシーンでは水が降り、雷鳴のときには劇場全体がフラッシュするなど、エモーショナルな特殊効果により、体全体で映画を楽しめる。
本作のオープニングでは、「アラビアン・ナイト」の曲に合わせ、海の上から砂漠、王国、王宮へと、鳥の視点でカメラが動き、早々に4DX効果を体感。かすかに鼻腔をくすぐる異国情緒漂う街の香りや、モーションシートによる下から突き上げてくる空に浮くような感覚、エアショットによるふわっと耳元を抜ける風は、まるで一緒に空を飛んでいるかのようで、一気に『アラジン』の世界に引き込んでくれる。
特に、アラジンがジャスミンに向かって「僕を信じて」とロマンティックなセリフを告げ、マジックカーペットで一緒に空のデートへと躍り出る瞬間は圧巻。名曲「ホール・ニュー・ワールド」の歌唱と共に風を切る様子は、「待ってました!」感も相まって、感動を呼ぶ。思わず一緒に口ずさみたくなる思いはグッとこらえ、心の中で熱唱すれば満足度はすでに100%かもしれない。
音楽と4DXの相性で言えば、ジーニー登場時、洞窟で奏でる「フレンド・ライク・ミー」のパートは、手放しで称賛したい。プレミアム吹替版では山寺宏一がヒップホップ調の楽曲を披露するのだが、アニメーション版でも担当していた山寺だけに、達者な歌声がさらにパワーアップされている。リズムのよさと共に座席が楽しそうに動き、さらにはフラッシュが劇場内を照らし、いやが応でも気分を盛り上げてくれる。
また、2019年に日本国内で上映された4DX作品の中で、『アラジン』4DXの公開初週の週末興収が最高記録を更新。ひと足早く本作の公開がスタートした韓国では、今週から4DX版での応援上映がスタートするという。これだけ名曲の詰まった『アラジン』だからこそ、一緒に歌うことができる応援上映スタイルはぴったり。映画『ボヘミアン・ラプソディ』に続き、4DX応援上映ブームがもう一度やってくるかもしれない。
さらに、本作においては観客が一緒に歌う“シング・アロング”応援上映を超えて、“ダンス・アロング”応援上映の要請が相次いでいるという。ウィル・スミスばりの激しいダンスが披露できるかはさておき、ちょっとしたステップを踏んだり、舞踏会に出ている風で踊ってみたりなど、雰囲気をさらに楽しめそうだ。映画鑑賞の新しいトレンドをけん引する上映フォーマット4DX版で、『アラジン』を隅々まで堪能してはいかがだろうか。(文:赤山恭子)
映画『アラジン』4DX版は全国公開中。