松坂桃李、自身のヒーローは父親「磐音みたいに、ものすごくおっとり」
関連 :
俳優の松坂桃李、木村文乃、芳根京子が17日、都内で開催された映画『居眠り磐音』の初日舞台挨拶に出席。松坂は自身にとってのヒーローは父だと言い「磐音みたいに、ものすごくおっとりしているんですよ」と、本作で演じた主人公との共通点を語った。
【写真】『居眠り磐音』初日舞台挨拶フォトギャラリー
佐伯泰英による小説『居眠り磐音 決定版』(文春文庫刊)を映像化した本作は、昼間はうなぎ屋で働く一方で、夜は両替商の用心棒として悪と戦う坂崎磐音(松坂)の活躍を描く。この日は共演者の柄本佑、杉野遥亮、石丸謙二郎、谷原章介、そしてメガホンを取った本木克英監督も出席した。
左利きの松坂は、劇中の殺陣を右手で行ったことについて「実はそんなに問題ではなく」と回想。その理由を「今までの日常生活で、例えばモノを書くとか食べるとかで右を使うっていうのは大変なんですけど、刀の場合は今まで生まれてきて、左でやってなかったっていうのが、功を奏したといいますか。そんなに違和感なく、右で刀の稽古はできたかなっていうのはありましたね」と明かした。
その後、磐音が新しいヒーロー像を提示することにちなみ、それぞれにとってのヒーローは誰かに話が及ぶと、松坂は「父ですかね」と回答。「磐音みたいに、ものすごくおっとりしているんですよ。声も小さいし、僕の母親の方がワーッと喋って、それを『うんうん…』みたいな。武士か!みたいな感じのテンションなんですけど」としたうえで「僕や姉、妹が悪さをしたりとか喧嘩をしたりすると、ものすごい勢いでガーっと怒ったりする。この緩急が、背筋がピッとなるというか、ちゃんとしたところに正してくれる」と明かした。
一方の杉野は、事務所の先輩である松坂だと言い「優しいですね。本当に。拙い僕をいつもフォローしてくれて。ヒーローだなって、すごい思います。ありがとうございます」とコメント。これを受けた松坂は「いやいや、こちらこそ」と頬を緩めつつ「うちの事務所はそういう教育のもとでやっておりますので。いずれ杉野も、そういう風に。後輩ができたら、やるようになるんではないでしょうか」と返していた。