『いだてん』第13回、周囲の思いを胸に再び走りだす四三
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NHK大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺~』、今週放送の第13回「復活」では、オリンピックのマラソン競技で日射病で倒れた四三(中村勘九郎)が、いつもお世話をしてくれたダニエルに案内され、自分がコースからはずれてペトレ一家に助けられた行程を改めてたどる。
【写真】『いだてん~東京オリムピック噺~』第13回フォトギャラリー
四三は、マラソンを共に戦ったポルトガルのラザロ選手も日射病で死去した事実を弥彦(生田斗真)に聞かされる。命を懸けて監督を全うした大森兵蔵(竹野内豊)やその妻・安仁子(シャーロット・ケイト・フォックス)の「頑張れ」の思いを胸に、四三は再び走りだす。
同じように、孝蔵(森山未來)は緊張と戦いながら、落語「富久」を演じ、完走はできないまでも目を見張る才を見せる。
先週放送の第12回「太陽がいっぱい」では、ついに四三が出場するマラソン競技の号砲が鳴る。熊本では、スヤ(綾瀬はるか)が金栗家と共に応援の宴を開催していた。当の四三は準備万端とは言えないままスタートを切る。酷暑の中棄権者が続出するレースとなったが、序盤は順調に順位を上げていく四三。特に折り返し地点からは下り坂のためスピードがどんどん出て調子が上がっていくものの、次第に暑さと石畳の道が彼の体に異変を来し、幼いころの自分の幻影を見る。そして、意識が朦朧となり森の中へ…。
四三はコースを間違えてしまったのだ。ゴールで待つ治五郎(役所広司)や弥彦は、戻らない四三を必死に探すが、結局スタジアムに戻ることはなかった。四三は自分でも気づかないうちにホテルへ戻って、ベッドで眠っていたという。その真相は、日射病で倒れた四三をスタッフがホテルに連れ帰ったということだった。四三は、ひたすら「すいません」と口にし、自分のふがいなさを悔いる、という内容だった。
NHK大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺~』第13回「復活」はNHK BSプレミアムにて3月31日18時、総合テレビにて20時放送。