松岡充×池田純矢『絶唱サロメ』に、納谷健&鈴木勝吾ら勢ぞろい
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俳優・池田純矢が自ら劇作・演出を担う『エン*ゲキ』シリーズの第4弾として、舞台『絶唱サロメ』の上演が決定。主演をSOPHIA・MICHAELのヴォーカルでもある俳優の松岡充が務めることが分かった。
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『エン*ゲキ』は、役者・池田純矢が自身の脚本・演出により「演劇とは娯楽であるべきだ」の理念のもと、誰もが楽しめる王道エンターテインメントに特化した公演を上演するために作られた企画。今回は、オスカー・ワイルドによって書かれた戯曲『サロメ』に着想を得て、ミュージカルでも音楽劇でもない、全く新しい形のエンターテインメントを作り上げた。
主演を松岡が務めるほか、ミュージカル『アニー』で主演・アニー役を演じた豊原江理佳、舞台『刀剣乱舞』シリーズをはじめ数々の舞台で主演を務める納谷健、俳優・芸人・ダンサーなどマルチな才能を発揮している小浦一優(芋洗坂係長)、声優・女優としてだけでなくアーティストとしても躍進する吉田仁美、池田とは今作で通算12作目の共演となる鈴木勝吾、そして卓越した歌唱力でミュージカル界を牽引するシルビア・グラブなど、充実のキャストが発表されている。
生きることに嫌気がさしていた王女サロメ。ある晩、王であり義理の父が向けるおぞましい視線から逃れるようにテラスへ出ると、美しい唱声を聴く。牢獄に幽閉されていた声の主・ヨカナーンは、唱う言葉が全て現実のものとなる不思議な力を持っていた。妖艶な魅力に取り憑かれるように惹かれていくサロメ。いつしか逢瀬を重ねていく二人だったが、王はそんな関係を赦しはしない。そして、ヨカナーンは世界の根幹を揺るがす重大な秘密を明かし、サロメとある約束を交わす…。
脚本と演出を務める池田は「この戯曲の古典ならではの言葉の美しさは、音楽の歌詞にも似ている。これも松岡さんの歌の魅力を存分に活かせると思いました。ただ、これはミュージカルでも音楽劇でもありません。歌をちゃんと歌として歌う、これまでにない演劇と音楽の融合を考えています」とコメント。
主演の松岡は「『サロメ』を、誰にでもわかる深い人間ストーリーとして描こうとしていること、そして音楽の使い方、すべて、見たことのないところに行きたいと思っていることがにじみ出ています。純矢がやろうとしていることは、ある意味パンク。面白くなるはずです」と作品の魅力を語った。
舞台『絶唱サロメ』は、10月5日~13日まで東京・紀伊國屋ホールにて、10月下旬大阪・サンケイホールブリーゼにて上演。