パフォーマンス・キャプチャー技術に驚き!『アリータ』メイキング映像大公開
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巨匠ジェームズ・キャメロンが製作・脚本を務める『アリータ:バトル・エンジェル』より、VFXの最新技術によって主演のローサ・サラザールがサイボーグ少女・アリータに生まれ変わる過程を捉えた特別メイキング映像が到着した。
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本作は、木城ゆきとの漫画『銃夢』をキャメロンの製作・脚本で映画化。監督はロバート・ロドリゲスが務める。“支配する者”と“支配される者”の2つに分断された世界を舞台に、サイバー医師・イドによって再生されたサイボーグ少女・アリータの成長を描く。
特別映像でキャメロンは「WETAと『アバター』を作った時にアリータを描けると確信した」と述べ、10 年以上前『アバター』(2009年)を製作した頃から、VFX制作会社WETA デジタルの技術があれば、原作の世界を再現できると確信したと振り返る。
一方、キャメロンと共に『タイタニック』『アバター』など数多くの大作をプロデュースしたジョン・ランドーは「『アバター』の舞台は架空の惑星だから、リアルな必要がなかった。だが、アリータは地球上に現れる。クリストフ・ヴァルツと並んで立っても、不自然に見えないようにした」と語り、本作では実写とCGIの融合が最大の課題だったことを明かす。だが、映像でも確認できるように、役者の表情まで捉えるパフォーマンス・キャプチャー技術により「実写とCGIを1つのフレームで完全に融合させることができたと自負している」と、ランドーは自信を示す。
本作の主人公アリータには、俳優の体にマーカーを付けて演技を記録し、それを3DCG用のデータに変換するパフォーマンス・キャプチャー技術を使って、ローサ・サラザールの演技が反映されている。『アバター』や『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズなどを手掛けたリチャード・バネハムは「重量感や物理特性が反映され、より現実に近くなる。マンガの再現を試みるなら必要なレベルアップだ。パフォーマンス・キャプチャー技術によって、実写とCGI両方の特性を生かした映像ができた」と述べ、原作の再現度を高める上で技術のレベルアップが必要不可欠だったとする。
アリータを演じたローサが「見られたくない皮膚のくぼみや傷まで、何もかもあるの。私の顔のニュアンスが丸ごと乗り移ってた」と語っているように、映像からは動きだけでなく表情までも捉える技術のすごさが確認できる。
ただ、キャメロンは「目を奪うスペクタクルの中でも、その核となる感情的なアピールを決して忘れていない」と語り、ドラマがしっかり描かれているからこそ、実写とCGIの融合の自然さが重要だった点を強調している。
映画『アリータ:バトル・エンジェル』は公開中。