ケネス・ブラナー、2年ぶり来日 草刈正雄の吹き替え賞賛「パーフェクト」
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映画『オリエント急行殺人事件』レッドカーペットイベントおよび舞台挨拶が5日、都内で行われ、ポアロ役と監督を兼任したケネス・ブラナー、日本語版吹き替えを担当した俳優の草刈正雄、女優の山村紅葉が出席した。
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小説の発行部数が世界で20億冊以上を記録する、言わずと知れた“ミステリーの女王”アガサ・クリスティーの同名小説をベースとした本作。豪華寝台列車として世界的に有名な、オリエント急行の客室で起こる前代未聞の殺人事件を描く。
ケネスは、監督と主演の名探偵エルキュール・ポアロ役を兼任。オリエント急行の乗客ラチェット役をジョニー・デップ、ハバード夫人役をミシェル・ファイファー、ドラゴミロフ公爵夫人役をジュディ・デンチ、ピラール・エストラバドス役をペネロペ・クルスなどそうそうたる名優たちが演じている。
2年ぶりの来日となったケネスは「東京大好きです。アリガトウゴザイマス」と笑顔。ポアロ役の日本語吹き替え声優を務めた草刈と、ドラゴミロフ公爵夫人の声を担当した山村と初対面を果たし「素晴らしい2人に来てもらった」とご満悦。吹き替え版を鑑賞したというケネスは「素晴らしい声。楽しんで拝見した」といい、草刈に関しては「パーフェクトな仕事。私があんなに日本語がうまいとは思いませんでした」とジョークを交えて賞賛した。
草刈は「大役をいただいて感謝している」としつつ、「正直、役作りというよりも膨大なセリフだった。しゃべるスピードが早くて日本語をのせるのが非常に大変だった。なんとかできたと思います」と苦労を語った。推理作家・山村美紗を母に持つ山村は「母も日本のアガサ・クリスティーと呼ばれたこともある。ご縁だと思ってここに立たせていただきました。初めての映画吹き替えでどうしていいのかわからなかったが、とても作品が楽しくてスリリング。今はますます吹き替えをやっていきたい気持ち」と振り返った。
映画の撮影は、列車のみならず、窓に映る山、駅、線路などこだわりのセットで行われた。ケネスは「リアリティがあるので俳優も演技がのるわけです。緻密に計算された映画」と紹介し、「お客さんを巻き込んでいくドラマ。ストーリーはもう有名ではあるが、あっと驚くこともたくさんある。知っている人も知らない人も楽しめる」とアピールした。
映画『オリエント急行殺人事件』は12月8日より全国公開。