ケイシー・アフレック、アカデミー賞プレゼンターを辞退
2017年の第89回アカデミー賞で、ケネス・ロナーガン監督作『マンチェスター・バイ・ザ・シー』での演技を認められ、主演男優賞を初受賞した俳優ケイシー・アフレックが、今年のアカデミー賞のプレゼンターを辞退したという。Varietyなどの海外メディアが伝えた。
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アカデミー賞では、主演男優賞に輝いた俳優が翌年のアカデミー賞で主演女優賞のプレゼンターを務めるのが通例になっている。ケイシーが異例の辞退を決めた理由は明かされていないが、彼の代理人はケイシーが授賞式に出席しないことを認めたという。
ハリウッドでは昨年、大物プロデューサーのハーヴェイ・ワインスタインによる長年のセクハラが問題化したのをきっかけに、職場でのセクハラや男女差別に警鐘を鳴らす「#MeToo」や「TimesUp」キャンペーンが活発化している。そのため過去にセクハラで訴えられたケイシーが、逆風にさらされることを避けて辞退したという見方が多い。
ケイシーは2010年製作のモキュメンタリー映画『容疑者、ホアキン・フェニックス』で監督を務めたが、当時のプロデューサーのアマンダ・ホワイトと撮影監督のマグダレーナ・ゴルガから性的虐待で訴えられ、映画の公開前に示談が成立したという過去がある。そのためケイシーが2017年にオスカーやゴールデン・グローブ賞を受賞すると、一部から批判する声が上がっていた。
第90回アカデミー賞授賞式は現地時間3月4日に米ハリウッドのドルビー・シアターで開催される予定。ケイシーに代わり、誰が主演女優賞のプレゼンターを務めるのか。今後のプレゼンター発表に注目が集まる。