菅田将暉が「代表作に」と語る『あゝ、荒野』インタビュー映像を独占公開
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映画『あゝ、荒野』より、主演の菅田将暉が作品に込めた熱い思いを語るインタビュー映像が到着。菅田は初めての興奮を覚えたという本作について、「一生しゃべってられますよ」と笑顔で語っている。
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日本のアングラ文化を創造し、今なおサブカルチャーの先駆者として注目され続けている寺山修司が唯一残した長編小説『あゝ、荒野』を基にする本作は、同じボクシングジムに通う新次(菅田)とバリカン(ヤン・イクチュン)が、ボクシングを通じてそれぞれの孤独に向き合う姿を描く。岸善幸監督がメガホンを取り、木下あかり、ユースケ・サンタマリア、木村多江、山田裕貴もキャストに名を連ねている。
クランクイン前に岸監督と話し合ったという菅田は、「(撮影中に) 当初いろいろ話していたことを思い出して、ひとつは僕たち(菅田、ヤン、岸監督)の代表作にしようって。そして、リングに上がったときは僕たちがいちばん格好良く撮る。まさにそれが実現した感覚があった」と作品の出来に自信をのぞかせる。
その思いが象徴的に現れているのが、後篇の目玉でもある新次とバリカンの戦いだ。毎カットが命懸けのラウンドとなる過酷な撮影で、海洋拳闘クラブで親のように新次とバリカンを育てたトレーナー・堀口役のユースケが、「バリカンが強くなって成長がうれしい反面、新次側のセコンドについているから負けるなという気持ちもある。入場時からものすごい緊張感だった」と振り返るほどのシーンだ。
菅田はこのシーンについて「(周りにはたくさん人がいるのに)新次とバリカンだけのセレモニーというか…2人だけの時間ができていた。試合中、特にバリカン戦なんかは、周りの音とかあまり聞こえず、2人だけでやっていたんですね。で、パッて周りを見たら全員泣いていて、あの現象は初めてでしたね」としみじみと語る。
映像の中で「歴史的なカットが撮れたみたいな興奮は初めてだった」とも明かす菅田は、「(本作について)一生しゃべってられますよ」と白い歯を見せている。
映画『あゝ、荒野』は10月7日に前篇、10月21日に後篇が、二部作連続公開。