今回のラジー賞は蓋を開けてみると、米大統領選でドナルド・トランプに敗れたヒラリー・クリントンの腐敗政治にメスを入れるという名目で公開されたドキュメンタリー『Hillary’s America:The Secret History of the Democratic Party(原題)』が、大健闘する結果に。主要部門の最低作品賞、最低主演男優賞、最低主演女優賞、最低監督賞の4部門で不名誉の称号を冠した。
アクション大作『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』は最多タイで4部門受賞。最低な前日譚、リメイク、パクリ、続編賞、最低脚本賞、そして悪役レックス・ルーサーを演じたジェシー・アイゼンバーグが最低助演男優賞、バットマン役のベン・アフレック&スーパーマン役のヘンリー・カヴィルが、最低スクリーン・コンボ賞に輝いた。
最多タイの8部門でノミネートされていたコメディ『ズーランダー NO 2』は、クリステン・ウィグが最低助演女優賞を受賞するに留まった。
第37回ゴールデン・ラズベリー賞の受賞作・受章者は以下の通り。
最低作品賞:
『Hillary’s America:The Secret History of the Democratic Party(原題)』
最低主演男優賞:
ディネシュ・デスーザ(本人)/『Hillary’s America:The Secret History of the Democratic Party(原題)』
最低主演女優賞:
ベッキー・ターナー(ヒラリー・クリントン役)/『Hillary’s America:The Secret History of the Democratic Party(原題)』
最低助演女優賞:
クリステン・ウィグ/『ズーランダーNo.2』
最低助演男優賞:
ジェシー・アイゼンバーグ/『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』
最低スクリーン・コンボ賞:
ベン・アフレックと彼のBFF(永遠の最低の敵)ヘンリー・カヴィル/『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』
最低監督賞:
ディネシュ・デスーザ&ブルース・スクーリー/『Hillary’s America:The Secret History of the Democratic Party(原題)』