ブラッド・ピット、トランプ大統領候補について言及「何が言いたい?」
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映画『マネー・ショート 華麗なる大逆転』などの人気俳優ブラッド・ピットが、ニューヨーク・タイムズ紙発行の「T Magazine」で米大統領戦の共和党候補ドナルド・トランプについて言及し、同氏が大統領になることに否定的な意見を示した。
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ブラッドはジャマイカ出身の作家マーロン・ジェームズとの対談でブレキジット(イギリスのEU離脱)について意見を求められると、「まさか実際に起きるとは思ってもいなかった。同じようにトランプが国の責任者になることが考えられない」と語った。
「簡単に言うと、僕達を団結させるのは善で、僕達を分けるのは悪だ」とブラッド。『マネー・ショート 華麗なる大逆転』の台詞を引用し、「物事が悪い方向に進み、その理由が分からないと、僕達は敵を作り始める」と述べ、マーロンと共に「同性愛者」や「違法労働者」など、身近なところに敵を作りがちな人の習性を認識していることを明かした。
「トランプの意見に同調する傾向にあるオクラホマ、ミズーリーの南部出身の者として、僕は理解しようと努めている」とブラッド。「一番の打撃を受ける人が結局、彼らを傷つける党を支持しているんだ。だから僕は彼らの背景を理解することに努めている」と語り、アメリカ人の多くが生計を立てるのに必死で働き、CNNなどの国際ニュースを観る機会がないことを挙げ、トランプのような人の意見を聞くと引きつけられてしまうと分析した。
「彼(トランプ)はいったい、何が言いたいんだ? 我々の国を取り戻す? どういう意味か誰か僕に教えてほしいね」と、茶目っ気と真剣さが入り交じった表情で尋ねたという。