宝塚雪組・早霧せいな、名画『ローマの休日』舞台化に意欲「新しい気持ちで挑みたい」
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宝塚歌劇 雪組 赤坂ACT シアター公演 タカラヅカ・シネマティック『ローマの休日』の制作発表会見が17日、都内にて行われ、雪組トップスターの早霧せいな、娘役トップの咲妃みゆが登壇した。早霧は「身の引き締まる思いです。雪組のパワーを結集して、いつもより人数が少ないですが、そう感じさせないような充実した公演になればと思います」と意気込んだ。
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イタリア・ローマを舞台に、新聞記者ジョー・ブラッドレーと、ヨーロッパ各国を歴訪中のアン王女との束の間の恋を描いた映画『ローマの休日』。この不朽の名作映画を、早霧せいなと咲妃みゆを中心とした雪組がミュージカル化した本作。王女の成長を描く映画版に対して、舞台では映画版より若い“青年”記者のジョーの成長にも焦点をあてるという。
早霧は演じるにあたって、「宝塚版として女性がブラッドレーをどう演じるかということで宝塚の良さが出てくると思うので、決して(映画版の俳優)グレゴリー(・ペック)さんの真似にならず、宝塚の雪組のメンバーだからこそ、相手役が咲妃だからこそ、早霧のジョーがこういう役になったと納得していただけるようにしたいなと。映画の世界観を大切にしながら、新しい気持ちで取り組んでいきたいです」と強い決意で臨む。
一方、アン王女を演じる咲妃も役作りについて、「名作の再現ということだけでなく、心を込めて、新鮮に、早霧さん演じるグレゴリー・ペックさんとの24時間の淡い恋を…」と言いかけたところで、場内から笑いが。「あ、早霧さん演じるジョー・ブラッドレーさんとの恋を…」と恥ずかしそうに言い直す。
また、いつもは取材される側が多い早霧だが今回は記者役ということで「私の役作りはもう始まってます。ここに座ってらっしゃる記者のみなさんを見ながら…」と話し、笑いを誘った。
最近は『ルパン三世』や『るろうに剣心』など原作、アニメ作品がある演目を演じる機会も多い早霧。これらの演目をやることで「お客様の幅を広げたなと。特に男性のお客様が増え、年齢層も広がったと思います。今回は若い、映画を観たことがない世代の方々にも観てもらって、映画にも興味を持ってもらえれば」と希望を語った。
タカラヅカ・シネマティック『ローマの休日』は、名古屋・中日劇場にて6月14日~19日、赤坂ACT シアターにて6月25日~7月10日、大阪・梅田芸術劇場にて7月30日~8月15日まで上演。