朝夏まなと&実咲凜音、「2人の場面は安心感」新公演で息ぴったり
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宝塚歌劇宙組公演グランド・ロマンス『王家に捧ぐ歌-オペラ「アイーダ」より-』の通し舞台稽古が31日、都内で実施。終了後には、トップスターの朝夏まなと、娘役トップの実咲凜音が記者会見に登場し、役柄への取り組みなどを語った。
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2003年星組により初演され、今回が再演となる同作。6月5日から7月13日までの兵庫・宝塚大劇場公演を終え、東京公演初日を迎えた。
古代エジプトを舞台に、エジプトの若き将軍ラダメスとエジプト軍に捕えられ奴隷となったエチオピアの王女アイーダとの悲恋を華やかにドラマティックに描いた本作。「初演では“愛と平和”がテーマでしたが、今回は“愛”に焦点を当てています」と朝夏は紹介する。ラメダスを演じるにあたっては「強い部分とロマンティックな部分の両面を出せるように」心掛けているとのことで、アイーダを演じる実咲も、「強い部分と、女性の脆さや繊細な部分の両面を出していきたいと思います」と語る。
東京公演を前に2人の呼吸もぴったりの様子。劇中、2人が一緒になる場面は意外に多くないようだが、「最後に2人が出会う場面では安心感があります」と朝夏がいえば、実咲も「朝夏さんの瞳の奥を見てお芝居をしていたら安心感を感じます。大きな瞳に吸い込まれそう」と微笑んだ。
今回トップとして公演を引っ張る朝夏は「羽根を背負っていると『これがトップの重みか』と実感して、大階段を降りる時には神聖な気持ちになります」と心境を明かす。「今回は、たとえ役が大きくなくても一人ひとりがコーラスを任されたり、それぞれが責任をまっとうしている。そんな宙組のまとまりが伝われば」と語り、「『自分が宙組を引っ張って行く』という意志を持ってやっていきたい」と力強い瞳で語った。
『王家に捧ぐ歌』は8月30日まで東京宝塚劇場にて上演。