岩井俊二監督「機動戦士ガンダムはラブストーリー」と持論を展開
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23日、テレビ番組『岩井俊二のMOVIEラボ#3 「ラブストーリー編」』(Eテレ)が放送され、女優の蒼井優と鈴木杏、映画監督の行定勲が登場した。番組では、「ラブストーリー」をテーマに、恋愛映画についての熱い議論が繰り広げられた。
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この日の放送にゲストとして登場したのは、岩井監督作品『花とアリス』で、花役とアリス役を務めた蒼井と鈴木。これまでに有名俳優との恋愛が報じられてきた蒼井だが「特に好きなラブストーリーってなくて。人の恋愛に興味ないんですかね」とクールに話す。
一方の鈴木は、一番印象深い恋愛映画に『レオン』をあげる。そして、「(作品を観ていると)マチルダとレオンの年の差がだんだん感じなくなっていくんです。私の中ではラブストーリーとして印象に残っている」と力説した。
番組のMCも務める岩井監督は、これまでにも『Love Letter』など数々のラブストーリー作品を生みだしているが、自身の原点は『機動戦士ガンダム』にあると話す。「映画やドラマを観てて、一番理解できなかったのが男女の恋愛だったけど、『ガンダム』を観てやられてしまった。自分はこれはラブストーリーなんだと思う」と熱弁。さらに、「カルチャーショックだったのは、ララァ・スンとアムロは数分しか会ってないんだけど、その二人が宇宙空間で闘っているうちに恋に落ちていくシーン」と思い返した。
また、映画『世界の中心で、愛をさけぶ』や『クローズド・ノート』などの大ヒット恋愛映画を監督し、三浦春馬主演の最新作『真夜中の五分前』では、上海を舞台にしたミステリアスなラブストーリーを展開した行定監督も登場。
行定監督は、岩井監督のもとで長く助監督を務めており、盟友とも呼べる存在。岩井監督の『Love Letter』で「岩井監督が、喪った人間の最後を見せようとしてたんです。だから、いらないって(説得した)」と裏話も暴露。「不在にすることで好きな人を当てはめやすくなる」という心理をついた表現方法であったことが明かされた。『岩井俊二のMOVIEラボ』は毎週木曜23時〜23時45分にEテレで放送。